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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   会話で不可欠なもの『間』   хЯIИх

 話し上手の人がいる。しかし、その人のことをおしゃべりとは呼ばない。饒舌の人は、とかく「間」をとることに気が回らなかったり、「間」の必要を感じていない場合が多いのに対して、話し上手とよばれる人は、意識して、あるいは無意識のうちに、うまく「間」をとり入れている違いがある。適宜、風を吹かせながらの饒舌であれば、聞き逃されることも少なく、風のあいだに相手が連想し想像し思考する余裕を与えておいて、更にたたみかけるのもいい。しかし、風も通さない饒舌は、聞いているほうも苦しくなり、終わったときには、さて何を聴いたのかということにもなりかねない。だから、僕は会話の中に適度に間を入れることは、よいと思う。
 第一の理由としてあげるのが、会話の中に間を設けることのよって、話をしている相手に考える時間ができるということである。相手に考える時間ができるということ、つまりそれは、会話が成立するということである。同じクラスにいる人で、たまにだが話をする人がいる。その人は、誰に対しても間を開けずに喋る。ちなみに、声は無駄といっていいほどでかくて、でもかなり聞き取りにくいという、恐ろしい喋り方だ。いつだったか誰かが、その人の喋り方を聞いて
「SMG・・・」 と、つぶやいた。
「なに、そのSMGって」 近くの人が聞いてくる。
「一番初めは、1次大戦で使われた銃器で、日本では短機関銃って呼ばれているタイプのもの。小型で、連射がきき、威力が強い代わりに射程が短いんだ・・・。サブマシンガンっていったら分かるかな・・・」
「へぇ〜、くわしいねぇ」
・・・とまぁ、このように実際にあった会話だが、これが『間』の開けた会話というやつである。しかし彼は、
連休明けのある日・・・
「おっはよぉお!連休なにしてたぁ〜?おらなぁ、TDLいってきたぜ!いーだろー。あ、TDLって分かる?東京ディズニーランドの略ね。連休に入る前の日の夜に出発して、んで、次の日の朝から一日遊び放題!いやー、ここまで遊んだのも久しぶりだね!」
・・・とまぁ、要約するとこんな感じ。実際はもっと長い。これは会話ではなくて、一方的な自慢話だろう、と。このようなことが起こりうるため、間は必要と考える。
 第二の理由は、相手にとっても親切という点だ。
 第一の実例でも分かるように、勝手に一人でべらべら喋られても、迷惑なだけだ。不親切だ。何より会話が成立しない。そのような理由からも、間は大切である。
 確かに、内容自体の充実や、言いたいことをはっきりと細かく言うことも大切である。しかし、「時間を作る第一の方法は、急ぐことではなく、どこに時間を使うか考えることである」というように、主要な部分だけをきちんと伝え、猪突猛進ではなく、「間」を利用して内容を充実することが大切である。そうすれば、様々な人の意見を取り入れ、より良い考えを持つことができるであろう。

   講評   takeko

今回は、課題どおりに入りましたね!さすが。「要約」長さ内容ともちょうどいいです。そのあと「是非の主題」うまく入りました。「理由一」「話している相手に考える時間ができる」「体験実例」ちょうどいい実例が身近に!(笑)そのひとの描写がうまくできました。会話も効果的に入れられました。しかしこの人もおもしろい人ですね。無口で話ベタな人にはうらやましいかもしれませんね。感動を表にすぐ出したい人かも。私はおしゃべりというより、感動はすぐ文章に書いてしまいますね。(ブログとかで。「ココナツ・カフェ」というブログを書いています。хЯIИхくんが見たら、「作文の先生のくせに、こんなくだらない内容を・・・」とがくぜんとするかも(笑)。「理由ニ」体験実例からうまく二つ目をとりました。「反対意見」「名言」も適切です。最後のまとめも「様々な人の意見を取り入れ、より良い考えを持つ」というのは、大切な意見です。

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