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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   間の取り方   意気陽陽

 話し上手の人がいます。しかし、その人をおしゃべりとは呼ばないでしょう。話し上手とよばれる人は、意識して、あるいは無意識のうちに、うまく「間」をとり入れている違いがあるように思います。「旅は道づれ」と言いながら、おしゃべりの人といっしょの長旅には疲れるという人は少なくないでしょう。また、相手との沈黙の時間に耐えがたく「サーヴィス」の気持ちから何とかおしゃべりして「間を持たせる」というときも確かにあります。心遣いがこまやかであると、とかくこういう場合、口数が多くなります。適宜、風を吹かせながらの饒舌であれば、聞き逃されることも少なく、風のあいだに相手が連想し想像し思考する余裕を与えておいて、更にたたみかけるのもいいでしょう。
 僕は、話す時に間をとるという事は大事だと思う。その理由は二つある。第一の理由は、間をきちんとらないと、話を聞いていても、何を言っているのか分からなくなるからだ。
 僕は毎日長文の音読をしているのだが、たまに母に聞いてもらうことがある。しかし僕は時間があまりない時が多い。そのような時はとても早口で言うので、母は何を言っているのか分からないということがある。実際早口で言っていると、読んでいる僕自身も、何について書かれていて、筆者はどう思っているのかなどが、さっぱり分からない。
 第二の理由は、きちんと間をとっていると、何においても分かりやすくなるからだ。第二段落で書いた音読もそうなのだが、その他にも色々とある。絵などもそうだ。僕は芸術のことはあまり知らないのでどうなのかは分からないが、一枚の画用紙に何か絵を書く時に、画用紙一面にごちゃごちゃと書くと、どんなにきれいな絵でも見にくい絵になってしまうと思う。その他にも、文字を書く時などや、歌を歌う時なども、適度に間を取ることは大事だと思う。
 確かに、隙間なく多くのことを伝えることも大事だと思う。しかし、「いかに飽きずに続けるかではなく、飽きることと続けることとをいかに両立させるかということが大切だ。」と言う名言があるように、飽きないようにとぎちぎちにつめるのではなく、きちんと間をとらないといけない。

   講評   sugi

 ずっと続けてきた長文音読は、ほとんど生活の一部のようになっているでしょう。うまくその話を実例として入れることができたね。それというのも、意気陽陽君が、ただ毎日ブツブツとお経のように唱えているのではなく(音読は、それでもいいのだけれどね(笑))、きちんと考えて読んでいるからこそ書けたのだと思うよ。意味を考えながら読む、あるいは聞いている人に伝わるように読むという心がけで、一歩先へ勉強を進めることができるね。そのおかげで、間をうまく取らないと意味が伝わらないということにも気づいたのだね。
 間が大切だという話が、いろいろな場面に当てはまるというのが面白い。第三段落では、さらに幅広く考えることができたね。特に、絵画や音楽のような芸術においては、間の取り方がものすごく重要なものなのだろうね。それを意識することで、芸術がますます興味深く感じられるかもしれないね。
 第四段落では、最初に述べた意見が再登場するわけだけれど、幅広い実例を挙げることによって、それがより確固としたものとなる。意見文の面白さは、こんなところにあるのだろうなあ。

 要約も常体でそろえて書くようにしましょう。

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