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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本語の変化   サニー

 私たちの母語である日本語は、今徐々に外の視点を加味して整理される芽生えが出てきている。もし外国人が日本語を学ぶ勢いがこのまま五十年、百年と衰えなければ、日本語も大きく変わると思う。日本語が国際普及するに従って、外国人の影響力が国内の日本語にも及んでくる。日本語は、明治から今まで約百年の間に驚くほど変わった。これだと、外国人に、日本語を教えるときに、大きな障害になる。だから、これからどうやって日本語を刈り込んで言ったら国際普及の日本語になるかということを考えなければならない。<要約>

 僕も、昔と今は、文化も日本語も、随分と変わったんだなあと思うことがあふれるほどある。例えば、一年位前、路面電車の話をしているときに、おばあちゃんが、「チンチン電車」という言葉を口にしたので、僕は、
「『チンチン電車』って何?」
と聞いたら、
「昔はね、たくさんチンチン電車がはしっとったよ。『チンチン電車』って言うのは今で言う路面電車のこと。どうして『チンチン電車』って言うのかはね。あの電車が走るときの鳴る音が、「チンチン」って鳴るから『チンチン』電車って言うんだよ。わかった?」
と話してくれた。おかげで僕は、変な想像をしてしまった(笑)。

 僕は、最近の若い人たちの短縮言葉を聞いていると、まるで宇宙人がしゃべっているみたいで、意味がわからないことが多くある。たぶん、日本語を学ぶ外国の人たちは、このように変わり行く日本語に対して、せっかく日本語をマスターしても、日本に住んだりしない限り、どんどん変化する日本語についていけなくて困ることだろう。もしも僕が外国人だったら、日本語を学んでもきりがなくて、嫌になって諦めるだろう。

 言語とは、人間にとって大切なコミュニケーションをとるための手段である。また、「小の虫を殺して大の虫を生かす」ということわざがあるように、無駄なところは切り捨てていく部分も必要だ。若者の作り出す言葉は、文化の一つとも言えるのかもしれないが、自国の言葉を大切にして厄介な言葉をあまり作り出さないほうが、良いような気がする。これからは母語を大切にして、きれいな日本語を話せるようにしたい。

   講評   komiko

 サニーくん、こんにちは! 大事なポイントを意識して取り組んでくれています。テーマに合ったいい「体験実例」がぬき出せましたね。

 「要約」では、バランスよく、ぬき出せています。ただし、「これだと、外国人に〜。」という指示語が差す内容が書かれていないので、言葉を補って「野放図な自然言語である日本語は、外国人に〜。」というように言葉を補えられるとよいですね。指示語が出てきたときの「要約」は気を付けましょう。
 「体験実例」では、昔と今の日本語も文化も変わっていることに対して、「随分と変わったんだなぁと思うことがあふれるほどある。」といい表現を交えながら、おばあちゃんに聞いた「チンチン電車」の話をくわしく書いてくれましたね。「おかげで僕は、変な想像をしてしまった(笑)。」と、さりげなく「ユーモア表現」が書けましたね。
 「聞いた話」では、若者言葉である短縮言葉について「まるで宇宙人がしゃべっているみたいで意味がわからないことが多くある。」と「まるで〜みたい」を使った「たとえ」を用いながら、自分の思いをしっかりと書くことができました。
 「たぶん日本語を学ぶ外国の人たちは、このように変わりゆく日本語に対して、せっかく日本語をマスターしても、日本に住んだりしない限り、どんどん変化する日本語についていけなくて困ることだろう。」と想像して書くことができています。そのあとに「もし僕が外国人だったら、日本語を学んでもきりがなくて、嫌になって諦めるだろう。」と「もし僕が○○だったら、〜。」とその人の立場に立って想像できましたね。
  「一般化の主題」では、「言語とは、人間にとって大切なコミュニケーションをとるための手段である。」と、まとめることができましたね。この後「小の虫を殺して大の虫を生かす」ということわざを入れて、「これからは母語を大切にして、きれいな日本語を話せるようにしたい。」と、かっこいい「これからの決意」が書けましたね。自分の意見をしっかりとまとめることができました。

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