対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   表現する言葉   ともっち

「つぼみふくらむ」「ちらほら咲き」「八分咲き」「散り始め」「落花盛ん」「散り果て」。花便りの言葉も、微小感覚を表し分けて、まことに風情に富んでいる。ところが、散り初めのころのある日、枝を離れた花びらを見ていて、これが地面に達するまでのあいだの状態を、ぴたりと表す言葉がないのに気がついた。桜の花びらと、からまつの葉と、自然はついに言語の及びえないものなのであろうか。花便りのいろいろの言葉を作り出し、育ててきた日本語だから、私のまだ知らないところに、あの美しさを表す言葉があるかもしれない。もし日本語にそれがなければ、それは日本語の語彙貧弱を意味すると、二十年前と同じことを考えさせられた、日本語になくてはならない言葉のように思えるのだが。(要約)
 私の学校の前には大阪城公園がある。そこは、春になると桜や梅など、いろいろな木が花を咲かす。私がまだ入学したての頃、担任の先生の提案で大阪城公園にバレーをしに行くことになった。バレーボールをする広場へ行くまでの間、公園の中の並木道を歩いていると、満開の桜が迎えてくれた。中でも一際きれいだったのが庭園のような所に咲いていた梅の花だった。雲一つないさわやかな水色の空の中に咲くピンク色の花は、春を思わせるとても美しいもので、すぐにその場にいなかった友達に言いに行った。友達は、すごく興味を示し、どんな花だったのか聞いてきた。その時、どのような姿がきれいだったのか、説明が上手にできなかった。その時私は自分の語彙力のなさと、日本語の難しさを痛感した。
 自然の中にある全てのことを、日本語は説明しきることができるのであろうか。私はそれは出来ないと思う。なぜなら、自然は大きすぎるからだ。自然というものは勿論私達人間ができる前からあるものだし、自然の中に私達は生きている。しかし、自然の中に生きているのは人間だけではない。地球に住む全ての生き物が自然の中に生きているのだ。それだけの量が入っている自然は勿論大きい。そんな広大な自然を全てあんなちっぽけな日本語で表現するなんて、不可能に決まっているのだ。
日本語は、簡単でもあるし、難しくもある。私はこの時すごく難しく思ったが、もしこれをよく見ていなかったら、適当でおおざっぱな表現にも出来てしまう。表現の難しさは、真剣なまなざしで物事を見ることで知ることが出来るのである。先に述べたような言葉の少なさであっても、適当に物事を見ていては気づくことができないのだ。もし気づくことがなかったら、言葉の難しさや楽しさを知ることはできないだろう。だから、常にいろいろなことに興味を持ち、真剣なまなざしで見ることで、表現のもどかしさや嬉しさを知ることができるのだと思う。私はいろいろなことを知って、いろいろな表現を身に付けたい。

   講評   nara

 合唱コンクールがあって大変だったけれど、がんばった。これからはテスト対策だね。7日は休みで14日に電話の予定だけれど、定期テストが終わったら、作文進級テストの題材探しをしておこう。古文はまずまずのようなので、心配はいらないかな。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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