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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   父   ロビン

「釣れたー。」
父と川でどっちがたくさん魚を釣れるか勝負をしていたら、いきなり僕に大物がかかった。僕はとても喜んだ。父はとても悔しがっていた。これは忙しい父との休日の一コマだ。(書き出しの工夫)
僕は時々、県内のちょうど真ん中あたりにある相模川という幅がとても広く、長さも長い川で父と釣りをしている。僕の釣り初デビューは長野県のマス釣り場だ。その時は雨が降っていてたくさんひいていたと父は言っていた。しかし一年生の僕は一匹しか釣れなかった。
父は建築の設計の仕事をしていて、毎日、午後十一時を過ぎないと家に帰って来なくて、会社に泊まりこむこともある。月に三回以上は出張に行っている。それも飛行機に乗って行くのに日帰りという大変さだ。だから休日くらいは体を休めたいと思っていると思う。でも、僕は一緒に遊びたい。釣りは父にとってほっとできる時間なのかもしれない。 
いつもは車で三十分くらいの所にある釣り堀で練習している。そこは都会の横浜とは思えないほどの自然の豊かさで静かなのでとてもいい場所だ。僕はそれまで釣りというものをやってみたことが無かったのでどうすれば釣れるのか知らなかった。しかし面白そうという気持ちもあった。釣りざおは竹で出来ていて、えさは練りえさだ。池の周りには小さいイスが置いてあって、場所を選んで自由にイスを持っていっていい。まず、針に練りえさをつけて、池の奥のほうにうきが浮かぶよう、投げたり、落としたりする。しばらくすると、魚がよってくるから生きているように見せるため、わざと動かす。となりにいた人はほんの少し揺れた時は魚が遊んでいるといっていた。釣り堀にいてもただ釣るだけの所ではなくちょっとした事も学べるところだ。まるで、そこは釣り、なんでもそうだん室のようだ。(たとえ)最初にかかってきたのは父ではなく僕だった。ぐぐっと、手ごたえがあり、うきが見えなくなったのでこれはかかったと思った。父は
「おおー、すごいじゃん。やった。」
と自分が釣ったように喜んでくれた。とてもうれしかった。けっきょく、僕は、計、五匹釣れた。父は四匹で、第一回釣り堀親子対決の勝者は僕だった。(体験実例)
もう一つ父とやるものがある。卓球だ。僕が
「卓球やってー。」
と言うと
「やだー。今、疲れているから。」
といつも同じことを言う。父の卓球のうまさはとんでもない。父は中学生の頃、神奈川県の大会で優勝したのだ。僕はその父に卓球を教えてもらっている。ルールや技やサーブのしかたなどもう完全に分かった。僕が今、通っている小学校にはクラブがあって、僕は卓球もする室内スポーツクラブというクラブに入っている。そこは五年生がとても多く、最初はバトミントンと卓球が予定されている。そのどちらかを選んでやるのだが、卓球は五年生の大半がやっている。家には卓球台が無く、前にもらったテーブルでやっていたのだが、学校は本物の卓球台でやる。最初はなれていなかったのでぜんぜん出来なかったのだが、こつをつかめば簡単なことだった。みんな僕のサーブは打てていなくて、みんなが
「りーちゃんのサーブ、ちょー打ちにくい。」
と言っている。たしかに僕のサーブはバックハンドで打っているので打ちにくいと思う。時々、調子に乗って
『ピンポン(球)パンポーン。おまたせしました。とっておきのサーブ。』(だじゃれ表現)
と言っている。僕はこの前、二回五年生の大会をやって、二回目で前チャンピオンを破って優勝した。これは、疲れているのにやってくれた父のおかげだと思う。(体験実例)
こうしていろいろ振り返ってみると、父は大変なのにがんばって僕に付き合ってくれていることが分かって、うれしかった。(分かったこと)

   講評   hutu


字数は目標を大きく上回ることができました。項目も注意して作文を書くことができています。がんばりましたね。
<書き出しの工夫> 気持ちのこもった「 」です。やったとガッツポーズしているロビンくんが見えるようです。
<体験実例> お父さんの休日に一緒にする釣り。お父さんも気分転換になるし、平日一緒に過ごす時間の少なさを補えるすてきな時間です。一緒に過ごすだけで、特別何かを話さなくても通じ合える気持ちってありますね。釣れたときに自分のことのように喜んでくれると心の中にあたたかい感情が満ちてくるでしょう?
★ 「僕の釣り初デビュー」 → 「初」「デビュー」は意味が重なるので、「僕の釣りデビュー」か「僕
の初釣り」とするほうがいいですね。
★ 「となりにいた人はほんの少し揺れた時は魚が遊んでいるといっていた。釣り堀にいてもただ釣るだ
けの所ではなくちょっとした事も学べるところだ。」
「釣り堀にいても」 → 「釣り堀は」のほうが自然です。
周りの人のちょっとした話にも教訓は隠れています。それは、釣り堀に限らず日常生活でもありそうです。もちろん、全然役に立たない無駄話もあるのですが(笑)。

<たとえ> 「まるで、そこは釣り、なんでもそうだん室のようだ。」
うまいたとえですね。
<ダジャレ表現> いつも言葉遊びがうまいロビンくんですが、今週のもなかなか! 
<わかったこと> きっとお父さんもロビンくんと過ごせてうれしいと思います。体の疲
れは少しあるかもしれませんが、心の疲れは一緒に過ごすことでなくなってしまっている
はずです。ロビン君とお父さんのすてきな時間をこれからも大切にしてくださいね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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