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小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   学びの旅   くるりんぱ

 (要約)人間の生涯は物事を学び続ける果てしない旅である。人間が犬や猫と比較して異なることの一つは、いつまでも学び続けるという点にある。学び方や学びとるものの違いはあれ、何かを知る喜びや見つける喜びのエネルギーが、さらに学習意欲をかきたてるのである。人間が味わう充足感や感動の大半は、ものを学ぶことから生まれる。(是非の主題)だから私は、人間は一生涯にわたり、積極的に学ぶことが重要だと思う。その理由は二つある。
 (複数の理由一)第一の理由として、学習はもともと楽しいことだからである。(体験実例)もう30年以上も前になるが、私が中学一年生の夏休みに、地理で、北米、中米、南米の国名をそれぞれ挙げなさい、という宿題が出された。地図帳を見ながら国名を書き出していく作業はあっという間に終わったが、夏休みで時間があったからか、百科事典を広げさらにそれぞれの国の地理や産業などが書かれたページを何となく眺めていた。そのとき、ふと、中米のエクアドルの国名はスペイン語で「赤道」を意味している、というところに目がいった。赤道のところに位置しているから国名が「赤道」、ということにいたく感動し、そのことを自分で調べたということがとてもうれしかった。このあと調子に乗って、他の国名の由来をさらに調べていった。このように、30年以上経っても自ら学んだことは鮮明に覚えているものである。このように、学ぶことはもともと楽しいことだからである。
 (複数の理由二)第二の理由として、学ぶことに年齢の垣根はないからである。(社会実例)最近、新聞で生涯学習という言葉をよく見かける。人間は生まれてから死ぬまでずっと学習を続ける、というのが生涯学習の本来の意味であろうが、ここでは特に定年退職後の学びを特に取り上げる。私の義理の父は、まさにその生涯学習を行っている一人である。義父は法学部出身の元銀行員で、長年にわたり金融の世界に身をおいてきた。定年退職後は大学に戻り勉強したいと言い出したことに家族一同驚き、さらに専攻はサメの研究と聞かされ、二度びっくりした。確かに、サメの研究は義父のライフワークであった。20年ほど前、港に揚げられたサメを間近に見て以来すっかりサメに魅せられたそうで、こつこつとサメのことを調べてきたようだ。だから、サメに関する知識は若者には負けないぞ、という気持ちが強く、ついに研究生という身分で、学部の4年生と大学院生に混じってゼミで研究を始めたから立派である。教授よりも年上の父であるが、サメのこととなると若い学生たちに混じって真摯に、謙虚に学んでいる様子が義父の話から伝わってくる。このような義父をそばで見ていて感じるのは、学ぶことに年齢は関係ないということである。いくつになっても学習を通して知る喜びを感じ、感動を得ることができるのである。
 (反対意見への理解)確かに、学習には努力が必要なのでつらい面も多い。(名言の引用)しかし、「辞書のような人間になることではなく辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である。」という名言があるように、自分から進んで学習に取り組めば学んだ知識を生かしていくこともでき、さらに何かを学んだという充足感を味わうことができるはずである。学校の勉強だけが、学習でない。私たちは年齢に関わらず、学習を通して、知ることの喜び、感動を得ることができるのである。(是非の主題)だから私は、人間は一生涯にわたり、積極的に学ぶことが重要だと思う。私自身も日々の忙しさに負けることなく、何かを学ぼうとする気持ちだけはいつも持ち続けていきたい。

   講評   hota

 まず、満点で、進級テスト合格です。おめでとうございます。作文については、もう言うことがありません。よいです! と、これで終わってしまっては、評価になりませんね。

 今回の森リンの点数が意外に低かったので、私はちょっと不満です。まあ、やや説明的な語句が多かったとか、身近な話題を取り上げたので、わかりやすい言葉が多かったとか、理由はあるのかもしれませんが、作文としては、よく書けていると思います。具体的な、ご自身の過去の経験と、お義父さんの話もよいですね。すごくエネルギッシュに学ぼうとされている姿に、感銘を受けました。
 

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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