対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日3330 今日612 合計6508
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   型   

日本人は昔から『型』というものに敏感に反応し生活をしてきた。その例として特に、稽古や作法というものがあるのである。
 その原因として、江戸時代の鎖国時代を始めとして戦時中の生活などが影響しているのではないだろうか。なぜなら、鎖国時代では、ほとんど日本の物を利用して生活や文化を養ってきた。そのために、日本人のモットーである型にはまる精神、つまり他者との誤差を生じてはならないと努力する習慣ばかりに浸っていた。だから逆に、自由でいること、方にはまらずに生活していくことを知らない。また一方では、戦時中は兵隊をはじめとして一つのものにまとまること、つまり型にはまることを強いられてきた。少しでも、ずれた者は過剰な体罰を受ける。女性や小さな子供までもが自由を奪われた。そんな文化があったわけだから、現代の型にはまるという習慣が生まれたのだろう。
 また、日本の思考傾向としてみんな一緒精神が多く存在している。その思考が日本社会を支配しているのだから、自ら型を作り出してしまうのもしょうがなくないといえるだろう。
 たしかに、周りのことを考えて自己を抑える時も必要である。だが、もっと日本人は自分を出す心を持ったほうがいいと思う。私は、特に日本の政治家をみてそのことを強く思う。選挙のときだけ頑張って、全世界の政治家との会議となったら何も話さなくなるのだから。
 このようなことから考えて、私はこれからの日本は型ばかりを作るのではなく、自己主張、鎖国時代を反面教師として新しい世界への見方を広くしていくべきだと思う。
 これからの未来古い型にはまる風習だけでなく、型にはまらずに自由に生きていくことも生きていくうえで必要であるのだ。
 

   講評   mako

 はじめに、何が問題なのかをはっきり書いた方がいいね。日本の型にはまった習慣には問題があるということでしょうか。
 原因は、しっかりわかりやすく説明されていてよかったです。日本は、自己主張しにくく、協調性を重んじる風潮がありますね。
 最近は、日本の伝統である型がだんだん忘れられていく傾向もあるようです。西洋文化の方が優れているという価値観が一般に広く浸透してきているからでしょう。
 型を重視するというと、かたちばかりで中身をおろそかにしているというイメージでとらえがちですが、日本の武道や茶道などの型は、もともと精神を極めるためのものであり、かたちと中身は一心同体という考えからきています。型は、人を縛りつけ不自由にするものではなく、からだを通じて内面を表現するものであったのです。西洋の二元論と大きく違うところです。
 国際社会で自由な発言ができないことは、確かに問題です。もっと日本のよいところを日本独特の文化を理解してもらえるように働きかけることも大切だね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)