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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   比喩の効果   くるりんぱ

(要約)詩のなかにあるすばらしい「比喩」を通じて、祈りに似た詩の心が伝わり、励ましさえ感じる。このような比喩を、日常の会話でも効果的に使うと、表現が生きてくる。フォークボールの投げ方を教えるときですら、動作ばかりで見せるのではなく、カーテンのヒモを下へ引っ張るように、という例えで話してやると、印象強く、よりよく伝えることができるのである。(是非の主題)私たちは、比喩表現を大切にしてその効果を生かしていくべきである。
(複数の理由一)比喩表現が大切な理由として、表現が豊かになるからである。たとえば、「楽しい」という言葉だけではどんな気持ちで楽しいのか、またはどの位楽しいのかまでは推し量ることしかできない。しかし、「盆と正月がいっぺんに来たようだ」という比喩表現を使うと、本当に楽しい気持ちを前面に出し、相手にその思いを伝えることができるのである。(実例)私の息子はまだ小学二年生でまだまだ語いも少ないため、話していてもすぐ話が途切れてしまう。「今日は学校どうだった?」と聞くと、「楽しかった」で話は終わってしまう。このあと、何が楽しかったの?どんな気持ちがしたの?と質問攻めにあわさないと、今日学校で何があってなぜ楽しかったのかは判明しない。少し大袈裟な言い方かもしれないが、もし息子が「今日は短縮授業のうえ、国語がなくて、音楽、体育、図工だけだったよ。おまけに給食には大好きな唐揚げが出たよ。盆と正月がいっぺんに来たみたいだったよ。」と言ってくれると、今日の学校での楽しかった様子がとてもよく伝わってくる。言葉というものはただ伝えればいいというものではない。相手にいかに自分の気持ちを知ってもらえるかが重要なのである。先ほどの例のように、比喩を使うことによって自分の気持ちを豊かに表現していくことも大切である。
(複数の理由二)第二の理由として、比喩表現を使うとイメージが伝わりやすいからである。(実例)夏休みを一ヶ月後に控え、新聞などで夏の旅行の広告を目にすることが多くなってきた。そのなかで「セレブのような休日を過ごす」というコピーがふと目に止まった。こんな短いコピーであるが、楽しそうな雰囲気がこちらに伝わってき、セレブ=リッチ、リッチ=すてきな休日を過ごせる?、と私はイメージをどんどんふくらませていった。もちろんこのコピーだけではどのような旅行内容かという正確な情報を得ることができないが、旅のコンセプトに関しては相手に十分伝わるようになっている。その上で旅行内容を見るから、広いベッドルーム、五つ星レストランの食事付き、空港にリムジンでお迎えという少し贅沢な内容にも納得できるのである。このように比喩表現を使うと、相手にイメージが伝わりやすく、またその後、正確な情報を流すと相手もさらに理解を得やすい。
(反対意見への理解)確かに、数字などを使って正確に情報を伝えることが大切な場合もある。(名言の引用)しかし、『辞書のような人間になることではなく、辞書をうまく使えるようになることが勉強の目的である』という名言があるように、ただ情報は正確に伝えさえすればいいのではなく、相手が理解しやすいように工夫していくことが必要である。(是非の主題)だから、私たちは、比喩表現を大切にしてその効果を生かしていくことが大切だ。私は職業柄、人に説明をする機会が非常に多い。ときには、理解の助けになるような比喩を話の中にちりばめていきたいと思う。

   講評   hota

 今回の作文で、中1の内容は全て終了しました。充分なマスターぶりでしたね。時間はややかかってしまったようですが、毎回非常によく考えて、真摯に取り組んでいただきました。そろそろ、少し手応えも感じられるようになったのではないでしょうか?

 「比喩の大切さ」というテーマでしたが、詳しい実例を入れて、理由がきちんと説明できています。項目の入れ方も、もう言うことがないですね。次学期からは中2の課題になりますが、この調子で書いていってください。

★「質問攻めにしないと学校の様子がわからない」というのは、男の子のお母さん共通の悩みのようですね。わが家は女の子なので、中学生になった今でも、会ったことがないクラスメートのことまで全部わかります(笑)。

◆「盆と正月がいっぺんに来たようだ」というたとえの嬉しさは、今ではきっとある程度年齢が上の人じゃないと、よくわからないでしょうね(笑)。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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