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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   昆虫と人間   本因坊

 アオムシは葉を食べるので食べる効率が悪い。それに比べて変態をして蝶の成虫となると、花の蜜を飲むので効率がいい。だから、昆虫は変態をして姿を変える。(要約)
 今、昆虫は幼虫から蛹へ、蛹から成虫へと姿を変えていく。これは、人間が見ると、ばからしいと思うかもしれないが、昆虫にとっては、それが大切な働きをするのである。幼虫は、木や草の葉を食べて成長していく。しかし、これがまた効率が悪いのである。まず葉っぱを食べる。一枚だけではない。たくさんたくさん食べる。その中には消化されないセルロース(繊維素)が混ざっていて、それらを糞として体の外に出す。だから、食べながら、緑の丸い大きな糞をたくさん出していくのである。このような様子を見たことは無いだろうか。多分、あるだろう。蚕が桑の葉をぱりぱりぱりぱり一日中食べまくる。そして、蛹の時期は何も食べない。じっとしていて、体内はどろどろに溶かされ、また新しい体を作っているのである。そして、その蛹の時期も過ぎてとうとう成虫へ。成虫になってももう何も食べない(飲まない)もの(蚕など)もいるが、たいていのものは蜜を吸って動くだろう。(後の話は秘密・何かあったら蜜に聞いてください・駄洒落)これと同じようなことが人間にも言えるのである。
 僕の弟は今は七歳だが、一番の好物は何故か知らないがポテトチップスである。その他にも、僕に比べて甘いものが好きである。僕は嫌いなショートケーキ。そしてとても甘いアイスクリーム。弟と比べると、僕はそんなに甘いアイスクリームが好き、という訳でもないし、その前に甘過ぎるアイスクリームは嫌いである。そんな僕の一番の好物はラーメンである。ラーメンのあの太麺とスープがミックスして、なんともいえないおいしさなのである。お肉は、それほど好きではない。(友達のI君は肉が大好きらしいが……。)僕は、海の幸、魚貝類が好きなのである。わさび入りの醤油にさっとつけて食べ、その後白いご飯をパクパク食べる。ほかほかしていておいしい。僕の父は四十代の真中位だが、毎日ビール(最近はチューハイを飲むことが多い。)を飲んで、顔をまっかっかにしている。母は休刊日を取った方がいいよ、と忠告はするのだが、毎日欠かさずチューハイを飲んでいる。おいしい? と聞くと、よく分からない、と言われる。
 ところで母は、僕と食の好みが似ているのである。肉より魚のほうが好きだし、油っ濃い物は嫌いである。
 これは聞いた話だが、子供の頃は頭の発達が大事なので、発達するためのエネルギー「糖」をたくさん取るために甘いものを欲しがる。その次、十代前半から二十代前半頃までは体の発達を考え、そのエネルギー「肉類」を欲しがる。中年のおじさんはストレス発散のためにビールを飲む。おじいさんやおばあさんはもう何もないのでお茶を飲んで静かにしている。このように、年齢が変わることによって、好みも変わってくる、ということだ。
 他にもこのことが言えるだろう。僕の家で飼っている(というよりも、ほとんど手間をかけず、やっと一匹成虫になったが、中にはミイラ化した黒い幼虫もあった。)カブトムシは、幼虫の頃は腐葉土(土そのもの)を食べ、蛹が終わって成虫になると、昆虫ゼリーをチュウチュウ吸うのである。幼虫は糞ばかりするが、成虫はほとんど糞をしない。ここからも、効率をよくする工夫がされていることが分かる。(体験)
 生き物は、それぞれ工夫をして、できるだけ繁栄しようとしているその努力が分かった。また、人間にもそれに似たことがあることが分かった。僕は、家に帰ったら、カブトムシを見て、がんばれ、と言ってあげたい。(わかった)

   講評   nane

 要約は、簡潔にまとめた。(簡潔すぎ(笑))
 難しい話題で、ダジャレを入れる余裕もあったね。
 家族の食べ物の好みは面白い。本因坊君は、なかなか大人っぽいものが好きなんだね。観察もくわしい。
 カブトムシの話はぴったり。幼虫のころは、腐葉土を食べてぐんぐん成長することが大事だけど、成虫になったら、身を軽くして空を飛ぶために、ゼリーのような高密度のものを食べるんだね。
 結びの工夫「カブトムシを見て、がんばれと……」も面白い。

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