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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   最近   かいろ

 最近といっても大分まえからのことだが、ラジオの音楽番組の解説者が、金曜の夜などに番組が終わるときあいさつをするようになった。これは、海外との接触が増えた結果、言語表現上の変化が起きたからである。一般的にある言語がそれまで接触のなかった別の言語と接触するようになると、そこに相互の交流がじ、言語変化、言語学でいう言語干渉がおこる。多くの日本人が、欧米の文化や風俗習慣を自分たちの生き方の目標や憧れの対象にしたため、ほとんど一方的な干渉にさらされている。この干渉の例として二種類の外来語があげられる。それは、外国語そのものを外来語として使う言語と、既に日本語の骨肉と化していた漢字をいろいろと組み合わせて新語にするというものだ。日本は高度の文化文明を簡潔に表現する力をもったこの漢字によって、日本文化とは異なる欧米の文化を吸収することができた。しかし、日本人の多くがいまだに日本語にとっての漢字のありがたさを十分に理解していない。(要約)
 漢字はとても便利なものだと思う。たとえば、「野球」について考えてみる。これを漢字に直さずに使うと、長くなりわかりにくい。(理由)
 また、「ベイスボール」だと、どのような意味からこの名がついたのかがわからない。しかし、「野球」だと漢字の意味や成り立ちを知っているからこの語の意味がよくわかる。(理由)
 漢字は高度な文化文明を簡潔に表現すことができるので、外国の文化を受け入れることができる。このようなことができるのは日本に漢字があるからだ。これからも自国の文化だけでなく、他国の文化も漢字をいかし受け入れていくことが大切である。


   講評   kira

 日本人は西欧の進んだ文化を急速に取り入れても、日本らしさは失いませんでした。それは、自分たちとはちがった文化を、自分たちにあうようにうまく消化して吸収したからだと言われます。そこに大きく貢献したのが漢字だったんだね。
 もとをたどれば漢字も中国からの輸入文化でしたから、私たちは応用の名人なのかもしれませんね。その力をいかして、ベースボールは野球になりました。愛媛県松山市は俳人正岡子規の誕生の地です。じつは子規がはじめて、アメリカのベースボールを「やきゅう」と命名したそうですね。子規の本名が「のぼる」なので「野ボール」なんてシャレたそうです。
 オートモービルが自動車というのも、じつに意味を考えた命名です。感心します。
 理由としては、第一に漢字はわかりやすかったこと、第二に意味の組み合わせで応用が効く事でしょうか。
 いくらすぐれたものでも、そのままそっくり真似たのではそれ以上の発展はありません。漢字をつかって分解して組み立てるような作業があったからこそ、日本独特の成長もあったのでしょう。これからも、その方法は生かしたいですね。


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