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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   思いやり   Dr.Km

 ユージーンでは健全者と障害者はたわいも無く接する。例えば日本では、車椅子の人とそれを後ろで押している人とでワンセットとされてしまったりする。日本でも障害者に優しい人はいるが、本当に障害者のことを考えているわけではない。障害者も自分でやってみたいと思うのだ。ローズマリサトクリフは、自力で苦境に直面し失敗して傷つく事を、「傷つけられる権利」と呼んだ。
 障害者に手助けをしてあげる事は良い事だ。今の世の中ではだんっさが在ったり、大きな横断歩道があったり、障害者一人ではとても暮らしやすいとは、いえない。そんな事で困っている人がいたら助けてあげるのが、普通のマナーである。エレベーターの無い駅で良く見かけるが、駅員さんの手助けをしてもらってエスカレーターを操作してもらったりして、ホームまで降りる。それは駅員の手助けが無ければできないことである。このように、障害者は助けてもらうとすごく助かって嬉しいらしい。
 しかし、障害者にも自分で挑戦し、傷付いても自力で苦境に直面する権利がある。障害者も一人の人間なのだから自分で何かを成し遂げたいという気持ちがあるはずだ。アメリカのケンブリッジ大学の最高職、ルーカシアンプロフェッサーについている天文学者、スティーヴンホーキングは手も足もろくに動かす事ができない、筋萎縮性側策硬化症と言うややこしい名前の病気を患っている。この病はいまだに原因も治療方法がわからない謎の病である。本来なら発病から2,3年で死に至るといわれている。しかし、彼は20歳で発病し現在65歳になっても活動を続けている。といっても、今は電動車椅子に座り言葉もろくにしゃべれないそうだ。しかし、彼は物凄い好奇心から一人でいろいろな所に行ったりするらしい。その好奇心からこれまで数々の物凄い理論を発表してきた。彼は誰かに頼って行動するのがきらいで、いつも電動車椅子でどこへでも行くそうだ。私も彼の様に強い人間になりたい。彼のように、自立心の強い人に関わらず誰でも、自分でやってみたいという気持ちはあるものだ。
 総合化して言うと、障害者の人が困っている時は助けてあげて、自力で何かをしようとしているときは、後ろから応援してあげる、ということである。つまり、その時々に、相手の気持ちになって考えて行動するという事である。その人が強い意思を持って何かを成し遂げようとしているときに、むやみに手を出すといけない。逆に、その人が困っている時に、ただ応援しているだけだと何も起こらない。「理想に到達するための手段はまた、理想への到達を阻む障害でもある」という名言があるように、障害者への手助けはたまに、ありがた迷惑になってしまうかもしれない。そうならないためにも、相手のことがわかる、想像力が必要である。合唱の先生にいつか教わった事だが、思いやりとは想像力なのだと思う。

   講評   miri


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