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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   返事   アフロ軍曹

「そこをなんとか」という日本語は、極めてあいまいな言葉だ。外国語に翻訳しても、意訳のしようがない。第一、外国人はあいまいな返事はしないから、そんなことは言わない。しかし、日本人ははっきりと返事をしないときのほうが多い。芸術もそうである。日本人の画家は絵に『余白』の美、つまり「残された部分」を描かないことによって鑑賞者にその部分を預ける。ところがアラブ人の画家は妥協の余地を認めない。アラブ人の絵は、余白は全くなく、びっしりと空間を埋め尽くされている。
私はこの話を読んで、確かに私たち日本人はあいまいな返事をすることが多いなと思った。
私はまともな返事をすることはあまりない。たとえば、
「今日、ばんごはん何にする?」
と母に聞かれても、
「なんでもいい」
とか
「おいしいもの」
などしか答えない。父もそうだ。だから、私があいまいな返事をすると
「お父さんとおんなじ返事するね。」
と母はため息をつくことが多い。父は中途半端な返事をいつもするのだ。父は、母の質問に“なんでもいい”とか“〜でいい”などの返事をするので母を怒らせている原因を作っているのだ。また、父は母が作った料理がおいしくなくても直接“まずい”とか“あんまり”など言わない。ときどき母が自信満々で作った料理が家族の口に合わないときがある。
「いただきます。」
食べてからしばらくして母は
「これ、おいしい?」
と父にたずねた。
「...面白い味だね。」
とまるで嫌いなものを美味しいと言えと命令されたように父は答えた。父はおいしくない料理でも母の作った料理にははっきりとまずいとは言わないのだ。でも、もし父が外国人だったら“面白い味”だなんていわないと思う。日本人は相手が傷つくことを言わないように嘘とかでごまかすが、外国人は相手が傷ついたとしても本当のことをはっきり言う。同じ人間なのにものの言い方が違うって面白いなと私は思った。
私は嘘を言ったことがある。前一緒のクラスのみんなから嫌われている女の子が私に
「私って嫌われてるの?」
といってきた。
「そんなことはないよ。」
私はまるで天邪鬼のようなことを言った。私が外国人だったら
「みんな嫌ってるよ。」
とか
「うん、そうだよ。」
など言うと思う。また、いやいやで“いいや、いいや、そんなことはない”なんで嘘をつくことは外国人にはおかしいことだと思う。
外国人がはっきりとした返事をするのは、あいまいな返事は、相手が何を言いたいのか分からずイライラするからだと思う。しかし、日本人は人の気持ちを優先に物事を考えるからあいまいな返事などをしてしまうのだと思う。私は日本人と外国人では物の考え方が少し違うことが分かり、面白くなった。

   講評   kiri



 こんにちは。夏休み中ですが、今月もきちんと清書ができました。
納得できるダジャレを見つけることは出来なかったかな? 

 8月もがんばりましょう。 

             

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