対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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インスタレーション≧無意味 ペンネーム
噴水は、飲めなく浴びられない水である。現在先進諸国の各都市では、経済活動から文化活動へいそしむべく、都市とその住民に方向転換を促しつつあり、「何の役にも立たないもの」を出現させることで、住民に衝撃を与えることが、流行しはじめている。 しかし、噴水に、電気仕掛けの細工をしたり、照明で色をつけたりするのはよくない。見ているものを楽しませようとする工夫であろうが、あれも、噴水の真に噴水たるものを見えにくくさせる。噴水は、ただ水を噴き上げていればいいのである。
僕のクラスではインスタレーション《取り付け、設置の意(現代美術の手法の一。作品を単体としてではなく、展示する環境と有機的に関連づけることによって構想し、その総体を一つの芸術的空間として呈示すること。また、その空間。原義は、取り付け・据え付けの意。現代芸術において、従来の彫刻や絵画というジャンルに組み込むことができない作品とその環境を、総体として観客に呈示する芸術的空間のこと。)》と言うものをやっているのだが、材料として、「椅子」を用いている。いつも椅子がない場所、あることが信じられない場所、または、他の人の常識を壊すものである。この設置アートと言われる、インスタレーションを、今日の授業参観でやった。
いすをあらゆる場所におき、デジカメで撮影するというものだ。以前にも書いたことがあるが、僕のクラスの担任の先生は、皆を笑顔にさせる、馬鹿は徹底的に推進する(笑)。だから、皆の撮った写真は味が濃すぎた(一部例外を除く)。
僕のグループは、椅子と組み合わせて画を作ったが、他のグループは、いすを人とみたてたりして、とても発想が良かった。それにくらべて・・・。しかし、どのグループにも、バカは含まれていた。いいことなのだろうけど僕のグループは、他のグループよりまじめだった。
噴水も同じように、人間の生活面では不要なものであると思うが、人間が生きていく上では心の癒しになるだろう。バカではないけれども・・・。全くもって必要ないものではないと思う。また、全く、必要ないものなんて、ないと思う。見たもの聞いたもの全てがその人の要素になると思う。
人間にとって、意味のないものは、意味のあるものであると思う。噴水は、無くても人は生活することができるが、噴水があると、人は、それによって癒しを感じ、癒しと共に絶対に、頭の中に、塗られるだろう。意味の無いものを大切にして行こうと思った。
講評 nane
インスタレーションの説明をコピーして書くな(笑)。自分の言葉に消化して書こう。
そういう芸術教育は、面白いけど、小学校でやるのはあまり意味がないような気がするね。小学生時代は、基礎をしっかり身につけることが大事だからね。しかし、これを噴水の無駄と結びつけた発想が面白い。
実例は、幅広く書いていくといいので、インスタレーションのほかに、身の回りにある無駄に思えるものをもう一つ書いていこう。
実例を複数書くことで、感想も深くなるからね。
意味のないものを大事にするというところに、人間の文化がある。役に立つことだけしかしないのだったら、動物的な生活とあまり変わらない。
今回の噴水の長文をよく覚えておいて、いつかほかのテーマのときに使ってみよう。
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