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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   助け合うこと・自立すること   光龍

文化ということを、ここでは日常の生活にあらわれている面から考えていって、ヨーロッパと日本のそれを比べてみると、ドイツの長所も短所も、一般の人々における市民意識の堅固さに関係するのであった。日本の生活意識においては、このことは、一部の人たちに概念的にうけとられているほかは、いまなお全く欠けているのである。それは敗戦後十年間のデモクラシーの談義だけで、樹立されうるようなやさしいものではない。で、これをどういう方向へもっていくようにしたらいいかということになれば、方法や手順においては、種々の考え方があろうが、到達点としては、すべてが強い対等の人格となることが目標だ。
個人個人が自立することは大切だ。なぜなら、個人個人が自立することによって、強い人間が生まれるからだ。強い人間はこれからの、国際社会に欠かせない存在になってくる。例えば、ヨーロッパの子供が小さい時から、マナーがちゃんと守れる、という話はよく聞いたりする。これは、個人個人が自立した結果だ。
しかし、お互いに助け合うことも大切だ。自分の意見ばっかり考えていたりすると、人から反感を買うだろう。京都議定書で、日本が二酸化炭素を削減しようと提案しても、アメリカだけは、そんなことをしては経済の発展につながらないとかの理由で、離脱している。そういえば、運動会の参加種目を決めることがあったのだが、足が速いというより遅い子が、リレーに出ると言い張っていた。他のクラスは、早い人ばっかりなのにだ。自分が良ければ、クラスのことはどうでもいいのだろうか?全体のことも考えなければならない。
確かにヨーロッパの伝統にも、日本の伝統にも、強い人間が出来る、みんなの事を考えられるなどという、それぞれ良さがある。しかし、「私たちの幸福が、ほかの人々の不幸に支えられているのであってはならない。」という名言があるように、一番大切なのは、個々の意見に流されるのではなくて、個々の意見を取り入れることが大切なのだ。

   講評   tama

 日本とヨーロッパの文化の違いは、習慣や国民性の違いにつながっています。常に周りに頼り、同じ行動をし、自分の意見を持たないことは問題です。「個人の自立」は大切ですね。しかし慣れない環境に置かれたときや、まだ小さな子供には、手助けが必要となりますし、困ったときには助け合うこと、全体を考えながら行動することも大切です。どちらの意見もよく考えられていると思います。
 「個々の意見に流されるのではなく、個々の意見を取り入れること」というまとめも、うまくいきましたね。

【体験実例】 「個人の自立」は強い人間を育てるという例として、ヨーロッパの子供のことを挙げてくれました。小さいころから一人の人間として、大人と同じ扱いを受けたため、マナーを守ることができるといいますね。その裏返しとして、日本の子供(その親も含みます)のマナーの悪さや、個人の意見を持たない若者のについて考えてみてもいいですね。
 「助け合い」は、おもしろい例を挙げてくれました。クラス全体のことを考えられないのは、リレー選手として問題があるかもしれませんね(笑)。京都議定書という社会実例に触れたあたりは、光龍くんの幅広い知識が生かされていて、さすがだなあと思わせてくれました。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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