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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   文化的カプセルとは   ショウ

日本人は海外を旅行するときでも日本の文化的カプセルを強く持っている。ハワイで、日本人観光客のためにホノルル市民の家庭訪問を企画したが、参加した日本人はきわめて少なかった。もしこれがアメリカ人に日本の家庭訪問を企画したとすれば、結果は逆になっただろう。
僕は、ポーランドに住んでいる。ポーランドに来て約二年だが、今はもう夕食にご飯がついていなくても平気である。しかし、来たばかりのときはさすがに、違和感があった。これと似たような例がある。僕は、日本で野球をやっていた。ポーランドに来ても野球を続けられるのか、心配だった。しかし、一年目の冬にインターナショナルスクールの野球をする機会が来た。もちろん日本語は通じない。このときは全く英語が話せなかったのでとまどったが、日本人の子がやると聞いてやってみることにした。最初は、何かを聞かれても、何と答えればいいか分からなかったが、だんだんと身振り手振りで会話し、今では慣れない英語を積極的に話すことができている。時間はかかったが、文化的カプセルをはずすことができた。
 母に話を聞いてみた。ポーランドに来たばかりのときは、珍しいのでポーランド料理をいろいろと食べてみた。しかしこってりしていて量も多く、独特のスパイスを使っているのでだんだんあきてしまい、今はすっかり日本食中心だ。家の中では、靴ではなくてスリッパをはいているし、巨大なバスタブはほんとうは身体を洗うところだが、ほとんど寝るようにして、日本のように首までお湯につかる。まるでベッド……(笑)それじゃないとお風呂に入った気がしない。家の中の生活は日本とまったく同じだ。外の世界が日本と違うだけに、家の中では居心地のよさを求める、ということらしい。
 日本人は、文化的カプセルの膜が厚く、なかなか外の世界にとけこむことができない。しかし、時間をかければ少しは文化的カプセルから抜け出せる、ということが分かった。これからもどんどんポーランドの生活に慣れて生きたいと思った。


   講評   siro


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