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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   外で遊ぶことのよさ   おへふ

「キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン。」
休み時間のチャイムが鳴った。私は靴をはきかえ、友達と運動場へ走り出た。
 私の好きな遊びは『遊具おに』。詳しく言うと『遊具でするおにごっこ』だ。ルールは遊具の上だけですること。下の砂についてはならない。好きな理由は、追われるとき鬼に見つからないようにして逃げるのがスリル満点。しかも遊具だから、ジャングルジムなどがあり普通のおにごっことはちがい、隠れたりもできる。追う側のときは、棒にぶらさがってる手をタッチしたりできるから、これも『遊具おに』でしか味わえない楽しさがある。遊具おには五年生になってからやり始めた。友達がやっているのに参加してみると、おもしろかった。新たな発見だった。それから遊具おにを続けている。
 この前、遊具おにをしている時に友達がさるに見えた。なぜかって?それは鉄の棒をしゅるしゅると渡っていったから。鉄の棒が四本並んでいて、まるでさるのように渡っていくのだ。私は本心ですごい!と思った。そして上手いこと鬼から逃げるのだ。おもわず拍手してしまった。その次の瞬間、これをできるようになりたい!という気持ちがこみあげてきた。でもまだ今はできない。それが出来る子はだいたい走りが速い子で、遊具おにをしている子も走りが速い子ばかりだ。いや、遊具おにをしているから走りがはやいのかもしれない。そう考えてくると遊具おにはとてもいい遊びだと思う。面白いし、足も速くなる。おまけに健康にとてもいい。遊具おに、それはやって損のない遊び。得はたくさんある。私はこの遊びにお対して、すごい!としかいいようがない。
 母はいつも
「ママらの頃はそこら辺の塀の上を歩いて遊んどってんで。」
(へぇ〜。今と比べたら大違いやな。今はゲーム社会になってるし。外で遊ぶ子減ってきてるもんなぁ。)私は母の話を聞いてちょっと悩んだ。このままでいいのだろうか。外で遊ばない子が減って、ついにはいなくなってもいいのだろうか。私は反対だ。走り、汗をかくことはとても気持ちがいいのになぜそれをしようとしないの?『もったいない』いつもこの言葉がでてくる。外で遊んで悪いことは一つもないのに。『もったいない』私はもっとたくさんの人に外で遊ぶことの価値を知ってもらいたい。もったいない。
 子供の仕事。それは『遊ぶこと』だ。子供のうちにめいいっぱい遊んどいて、大人になったら子供を見守る側。
「その子供が遊ばなくてどうする。せっかくなんだから今のうちに遊んどけ。」
そんな声が頭の中で鳴り響く。そうだ。子供は遊ばなくちゃいけないんだ。そう思ってしまう。外で遊んで何一つとして悪いことはない。いいことばかりなのに…。でもそんなことを言ってちゃきりがないから、私が遊ばない子の分まで遊ぶ。ずるい?少しでもそう思うのなら、一回遊んでみればいい。『外で遊ぶこと』の良さがわかるだろう。
「キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン。」
休み時間のチャイムが鳴った。今日も友達と運動場へ走り出る!

   講評   sumomo

 お気に入りの遊びについて、とてもわかりやすく説明できましたね。電話で話しを聞いているときには、なんとなくだった「遊具おに」のイメージがはっきりしたものになりました。どうやって遊ぶのか、どんなところが楽しくてそれがすきなのかがしっかり書けています。先生もこのあいだ、近くの小学校の総合遊具でおにごっこをしている子ども達を見ました。本当にうまく遊具をつかって逃げたり追いかけたりしているのには感心しましたが、そのときのようすを思い出しました。
 お母さんの小さい頃のことも聞いてよくまとまっています。「塀の上を歩く」「へぇ〜」なんて、ダジャレもばっちりですね。またお母さんのころと、今の子どもを比べて考えたところもよくできています。
 これからは外で遊ぶのが気持ちいい季節ですね。たっぷり遊んで、おにごっこの達人になってくださいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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