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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   幸福な心   ビーバー

 日本は今先進国として位置付けられている。科学技術も発展し、移動が楽になるなど生活が便利になっている。しかし、今の日本人に、自分達が幸福な場所にいるという自覚があるのだろうか。道行く人々の表情を見ていると、幸福そうな表情の人もいるが、なぜか絶望的な表情をしている人もいる。それはおそらく、自分の今の状況に満足できていないからだろう。満足していれば、そんなに絶望的な表情はしていないはずである。幸福を感じるにはどうすればよいか。それは私が思うに、「ポジティブな心」を持つことである。心がポジティブであれば、嫌なことがあってもすぐに気持ちを切り替えることができるし、いいことがあればとてもいい気分になれる。今日本人にはそういったポジティブな心が欠け気味なのかもしれない。だから私は、幸福になるためにポジティブな心をもつべきだと思う。
 そのための第一の方法は、自分が今持っている幸福を意識することである。私は、最近は暇がなかったり天気が悪かったりであまりそういう余裕はないのだが、よく自転車で遠出をする。遠いときには走行距離が100kmを越えたり、最高速度が50km/hを越えたりと、一回の運動量が我ながら尋常ではない。そのような時に思うのが「今走っていることに満足感がある」ということである。遠出をする時は同じくらい家から遠い場所を渡ることが多いので、目標を一つに絞って向かうというわけではない。つまり私の場合、自転車に乗って走ることに満足感を感じているのである。「今〜していることへの満足感」が今日本人が見直すべき「今に対する幸福」なのだと思う。現代の若者には発展に対する幸福感が溢れているであろうが、時にはこういう「今現在に対する」幸福も感じるべきだと思う。
 その第二の方法は、現在の自分達の状況に満足できるような社会を作ることである。この前まで頻繁に耳にしたのが「石油の寿命はあと40年少し」という言葉である。今まで歴史上で人類が石油を使いすぎ、不足状態に陥っている。これに対し私は、今まで人類が欲張って、つまり幸福を感じることなしに資源を使った結果だと思う。石油を大量に消費していた時代だって充分な発展があったと思う。発展するところまではよかったが、今までの自分達の発展を見直さず、満足しなかったのが良くなかった。満足せずに石油などの資源を使いつづけた結果、不足状態を招いてしまったのである。自分の現在の状況に幸福を感じない限り、資源に限らずいろいろなものを失っていくだろう。これを防ぐためにも、現在の状況を見直して幸福感を得なおすようにすべきだと思う。
 確かに、目標を達成する幸福感を持つことも、自分自身の発展のために役に立つ。幸福は待てばやってくるものではなく、自分から率先して得るもの。感じようとしなければ感じられない。幸福を感じるためには「ポジティブな心」も必要なのである。自分が今苦しい状況にあっても「苦労あってこその幸福」とか「苦労できることが幸福」など、前向きに考えなければ幸福はいつになっても捕まらない。それに有効なのは、自分の今の状況に幸福を見出すことなのである。だから私は、どんな状況でも幸福を感じることのできる、ポジティブな心を持つべきだと思う。

   講評   nane

 幸福になるためにポジティブな心を持つというのは、ビーバー君らしい意見だね。
 自転車の体験実例は、個性的。一日100キロとは、かなり走るね。そのうちに、テントをかついでひとり旅をしてみるといいよ(笑)。大学生になったらね。
 今していることに対する満足感というのは、実は微妙な話でなかなか実例にかけないところ。体験実例として書ける人は少ない。
 今の資本主義は、確かにMore and Moreという考え方で発展してきた。それまでの社会では、ほどほどに満足ということが社会の大多数の了解事項だったけど、それが百八十度変わったので、こんなに休息に社会が発展した。これからは、しかし、そういう考えを見直す必要があるのかもしれないね。
 自作名言とことわざの加工は、できれば両方入れていこう。両方使えるからね。

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