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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   勇気の大切さ   本因坊

 一般に、「ください。」「お願いします。」「すみません。」「許してください。」などの言葉は言い難い。けれども、その言葉を不明確に言わず、しっかりと正確に発言することで、人間は強くなれる。(要約)
 「ごめんなさい。」この言葉を言う時に、口篭もることがあるかも分からない。人間は、このような言葉を言うのを本能的に避ける。僕もこのようなことは沢山ある。例えば、学校の帰り道、友達と野球をして遊びながら帰ったことがある。傘をバットにし、紙を丸めたものをボールにして遊ぶ。このことがばれて、翌日先生の説教+その時の様子を聞かれる。もちろん休み時間全部を使って。この時、ごめんなさいのたった一言を言うのに口篭もってしまう。はっきりと大きな声で謝ることが出来ないのだ。すると、先生の方から、「ごめんなさいの一言も無いんですか。謝罪の言葉も無いんですか。」と問われる。先生にとっては単なる一言かも知れないが、僕達にとっては言い難くて言い難くてそれはもう、大変なのである。しかし、この一言で、自分は強くなれる、ということを考えると、謝ろうとする気持ちの方が強くなる。そして、謝る。しかし、罰の休み時間遊び禁止の期間が短くなることは、まず、ない。二日続けて休み時間無し、ということになる。けれども、あの一言で自分は強くなれたと思う。
 かなり話は変わるが、昔々、まだ豊臣秀吉と織田信長が生きていた時代。信長はその時戦に強かった武田信玄から必死で逃げていた。そこで、秀吉が命がけで『しんがけ』を務める。この時、「私がしんがけを務めます。」というその一言を口から出すのは相当な勇気が必要だったことだろう。これで、かぶが上がった、という話である。他にも、聖徳太子が生きていたという千年以上昔の話もある。聖徳太子が日本で生きていた頃、現在の中国(中華人民共和国)には隋という国があった。残念ながらその後隋は滅び、唐という国になってしまったのだが。その頃、隋の周りの国々はいつも隋に対して頭を下げていた。しかし、日本はどうだろう。遣隋使に小野妹子(もちろん男、芋じゃないよ)を使いとして送る。この時、どのような手紙を送ったのだろうか。【日本は東から出る朝日で、隋は夕日である。】このようにたとえ、対等の国の関係を築こうとした。初めはカンカンに怒った隋の王だが、そのうち、日本は教養がある国だ、ということで、日本と隋は対等な関係となった。この一つの試し。この勇気ある行動が、後の日本の支えとなったのだろう。
 さて、北条時宗が十八歳。まだまだ今では成人していない年齢である。この時、モンゴルから王が来て、「家来になれ。」と命令をする。これに対して時宗は嫌だと言い、首を切る。モンゴルはその時、辺り一帯を支配する大国だった。その国の人を殺したのは大変だったに違いない。他にもモンゴルのチンギス・ハンだったのではないかといわれる義経の妻、静御前の話もあるが、大変なので、ここまでにしておこう。(調べ)
 僕は、勇気がいり、大変な謝りやお願いをすることがどれだけ大変なのか、今までの経験を考えながら、よく分かった。(分かった)人間というものは、動物であり、やはり本能的にも自分を否定するのは嫌う。しかし、そこで諦めず、勇気をもって一言を口から出した方が良い。実るほど頭をたれる稲穂かな。(諺)年をとってっもずっと頭を下げつづける、そんなのが一番いいだろう。出来る、絶対出来る。だって、昔の日本人も出来たのだから。

   講評   nane

 要約が簡潔。要領よくまとめているね。
 言葉というのは大事。「ごめん」と言えば済むことは世の中に多い。ごめんで済んだら警察は要らないとう人もいるけれど。
▲しんがけ→しんがり。
 聖徳太子の勇気ある手紙を、よく消化して書いた。この言葉一つで、日本と中国の関係が対等だということを示したのだから、えらいよね。
 「実るほど頭をたれる……」は、なかなか渋いことわざ。小学5年生とは思えない(笑)。

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