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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   子供のはてな   かせり

 子供の世界は「ふしぎ」に満ちている。小さい子供は「なぜ」を連発して、大人に叱られたりする。しかし、子供の「なぜ」に大人もたまには「なぜだろう」と考えてみると、思いがけない返事が返ってくることがある。子供はたまには自分で答えを考えたり、大人に答えを聞いたりして知識を蓄えていく。大人には当たり前のことも、子供には「なぜ?」と思うことがある。これは祖母に聞いたことだが、私が小さい頃に「おばあちゃんは生まれたときからおばあちゃんだったの?」と聞いたことがあるらしい。外的な現象と、子供の心に生じるものが物語に結晶しているのだ。私は不思議に思うことは大切だと思う。
 第一に、不思議に思うとつまらないことでも楽しくなるからだ。私が四年生ぐらいのときに、友達の家に遊びにいきテレビを見ているときに友達の妹が「タモリさんって、なんでいつもサングラスをつけているの?」と聞いた。すると、友達はいつもの妹の「なぜ」に慣れているせいか、「サングラスをかけたほうがかっこいいと思っているからじゃない?」と曖昧にいった。私は「サングラスをかけないと目が小さいのが分かっちゃうからじゃない?」といった。するといつもの姉の答えとは違うことに納得したのか、私の友達の妹はにこりと笑い、またテレビに目をやった。インターネットで調べてみると、それはタモリさんの片目が義眼だからだそうだ。私がこうして調べてまた一つの「はてな」がなくなったことも、私の友達の妹の「なぜ」のおかげだと思う。
 第二に、不思議に思うほど新しい発見が増えるからだ。小学校高学年の一ヶ月に読んだ本の数は、4〜6冊で、中学生は2冊、そして高校生は1冊だというデータがある。見て分かるように、大きくなるにつれて、だんだん読む数が減ってきている。それは、読む時間も関係していると思うが、私は自分の「ふしぎ」が関係していると思う。小さい頃(小学校高学年)は大人のような高校生よりやはり「ふしぎ」と思うことが多いため、本を読み、色々なことを学習していく。そして、だんだん大人になるにつれて「ふしぎ」が「当たり前」になったり、知識を蓄えたりしてくる。私は、大きくなってもなぜと思うことを大切にして学習していきたいと思う。
 確かに、不思議に思うだけでは成長しない。しかし、「経験は最良の教師である。」という名言のように、色々な経験や学習をしていき、大きくなることが大切だと思う。小さい子が「なぜ?なぜ?」と聞いているときは自分もなぜと不思議に思うと、色々な可能性が生まれる。最初から科学的な考え方をしっているほうが大人になれば得だが、その時にその場に合った答えを出すことも必要だと思う。私は、「子供のはてな」は大きくなるための鍵だと思う。

   講評   tama

 小さい頃は、不思議だなあ、なぜだろう? と思うことがたくさんあったでしょうが、成長するにつれ、当たり前だと感じることが多くなります。経験や知識が増えることはよいことですが、自分なりに考えたり、調べたりすることをやめてしまってはいけませんね。「不思議に思うことは大切だ」という意見の理由を、納得のいく実例で説明することができました。

【体験実例・データ実例】 友達の妹さんからの質問によって、「そういえばなぜだろう?」と思ったことを、自分で調べてみたのですね。私もこの理由は知りませんでしたが、調べようとしたことはありませんでした。自分の中で「当たり前」になっていたことを反省します(苦笑)。
 データも、うまく意見に生かすことができています。自分なりの考えをまとめたところも、とてもよかったです。(○○年、△△の「□□」というデータによると…、というふうに、何のデータを引用したのかがわかるようにするといいと思います。)

 反対意見への理解・名言の引用もしっかりできました。「『子供のはてな』は大きくなるための鍵だ」という自作名言がうまい! 素晴らしいです。

 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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