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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   笑顔の魔法   おへふ

 あなたがたはとくと考えたことはあるでしょうか。今も日本がすばらしい手仕事の国であることを。西洋は機械の働きがあまりにさかんで、手仕事の方はおとろえてしまいました。機械によらなければできない品物があるとともに、機械では生まれないものがかずかずあるわけです。
 この話を読んで、手仕事の大切さがもっと分かった。機械は簡単ですぐにつくれるけれど、手仕事は時間がかかる。その分ありがたみがある。手間をかけてつくった方が、
「苦労して作ってくれたんだな。」
と思う。機械のいい部分もあるが、手仕事の方があたたかみがある。
 この前、枚方のおばあちゃんが洋服をつくってくれた。それをきてみると、なんだか、不思議な気持ちになって、まるでおばあちゃんに包まれているような感覚がした。でも、お店で買った服はそんな感じはしない。機械と手仕事。機械は簡単で、手作りは大変だが、手作りには、手作りにしかない愛情がこもっている。一生懸命苦労して私だけのために作ってくれた服。つまり手仕事。それはもらう側にも作る側にも喜びを与える魔法のようなものなのかもしれない。
 この前私は、引越しする友達にマフラーを編んだ。編んだといっても、短くて、とてもマフラーとはいいがたいものだ。けれど、お店のマフラーと友達が編んだマフラー。もらうとしたら、どっちの方がうれしいだろう。私は友達が編んでくれたマフラーだ。引越しをして、そのマフラーを見たとき、手作りなら誰がくれたか分かるだろう。けれど、お店のものなら、分からないかもしれない。手仕事で愛情というのは、相手のことを思い、大切に編もうとする、その心のことをいうのだと思う。私も友達にマフラーを編んだときは、ずっとその子のことを思っていた。
 手仕事と機械。どっちのほうがいいか、なんて決められない。どちらにもいいところはある。けれど、機械には感情がない。だから思いやりがない。そのため、もらう側も作る側(といっても機械だが)もあまり喜びがない。手仕事は喜びがある。
 手仕事。それは世界に笑顔を与える魔法。

   講評   sumomo

 「世界に笑顔を与える魔法」なんて、すてきな言葉ですね。先生は最近街を歩いていて、自分と同じセーターを着ている人を見かけました。そのときの気分はとても複雑なものです。「あ、おそろいだ!」なんて思わないのですね。同じものを着ている人が何人もいるのだろうな。と感じました。機械で大量に生産することにも大きな意味はありますね。たくさん作ることで、品質は一定に保たれるし、値段も安くなります。でも、作った人の気持ちに包まれるようなあたたかい感じは得られません。おばあちゃんが作ってくれた洋服、お友達に作ってあげたマフラーは世界にただひとつだけ、その人のためだけに作られたものなのです。世界に笑顔を与えることのできる魔法なんてなかなかみつかるものではありません。そんな大切なもの気づくことができたことが大きな成果ですね。長文の筆者の意図をしっかり読み取って感想文を書くことができましたね。

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