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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   科学技術と環境への問題   アトム

 マンガ「ドラえもん」は、「鉄腕アトム」や「鉄人28号」に代表されるスーパーロボット型とは全く異なったタイプのロボットとして誕生した。読者の日常生活に密着して愛されるロボットなのである。だが「ドラえもん」がヒーローたり得るゆえんは、「四次元ポケット」にある。これが「ドラえもん」の人気の秘密なのであることはいまさら言うべきでもない。しかし、「ドラえもん」には見逃してはいけないもう一つの重要な視点があるべきだと思うのだ。子供のみではなく、大人にも夢を与えた。本当にそうであろうか。次から次へと「四次元ポケット」から出てくる奇想天外な科学の小道具が困難を解決するどころか、思いがけない新たな問題を引き起こしてしまうのが常である。そこには笑って済まされることのない重要な問題があるのだと思う。僕は日々発達していく科学の力を借りるのは良いが、あまり、使いすぎるのは良くないと思う。(是非の主題)(要約)
 第一の理由に、科学の力を使うよりも、自分の力で問題を解決したほうが、気持ちが良いからである。昨日、ケータイのセキュリティーの指紋認証機能設定に、母親の指紋をいれていなかったという簡単な理由で奪われてしまった。正直なことを言うと、指紋認証機能を設定するのはめんどくさく、しょうがないのだが、どうもわからないらしい。いま、ケータイは、家のどこかにあるのだが、これをドラえもんの道具を使って探し当ててはつまらない。自分の力で家中の1階、車の中など、あらゆる場所をあさって見つけ出した時が一番満足感がある。(複数の理由一)
 第二の理由に、科学の力に頼りすぎると、地球環境に悪影響を及ぼしてしまうからである。世界の二酸化炭素排出量の割合(1994年)を見てみると、1位がアメリカ、2位が中国、3位がロシア、4位が日本という結果が出ている。アメリカなどの先進国は、電化製品のエネルギー消費量が多く、便利な自動車から出る二酸化炭素が地球温暖化に大きく影響している。一方、中国では発展途上の段階にいるため、生産の機械や工場からでる有害物質やごみなどが問題となっている。そのため水質汚濁や大気汚染、温暖化の鯨飲となっているのである。
その中でも一番をしめるのが、自動車である。我々日本国民もほとんどの成人男性、女性が自動車免許を持っているであろう。逆に自動車に乗っていない人の方が珍しいのではないのでしょうか。(複数の理由二)(データ実例)
確かに、日々世界から新しく発明されている便利な科学技術を取り入れて日常生活を便利な物にしていくのはとても良いことだと思う。僕もこうして今、「パソコン」という高性能の科学技術の結晶を操って自分の気持ちを電子路の中に文字として生み出している。
しかし、科学の力に頼りすぎると、我々の一番大切にしなくてはならない地球の環境が見えなくなってしまうのではないのでしょうか。
だから僕は、科学の力に頼りすぎずに、自分の力で問題を解決することは大切だと思う。(是非の主題)

   講評   sarada

「科学を使いすぎるのはよくないと思う」 【是非の主題】 に対して【理由一】はおもしろいね! 安に科学の力を使うより達成感があるということかな? 体験実例もおもしろいね! 言葉が少し足りないところがあるので、補いましょう。ところで、もう携帯は戻ったの? 
【理由二】に続いて、【データ実例】をじょうずに使いました。ただ「逆に自動車に乗っていない人の方が珍しいのではないのでしょうか」 で三段落が終わってしまうのは、物足りない気がします。自動車は不可欠だけれど、「地球環境にやさしい工夫が大切だ」 などと締めくくりましょう。
結びの段落は、「カメラマンは、レンズのほこりを払うまえに目のほこりを払わねばならない」 などの名言を使い、「科学を使うことはとてもすばらしいことだが、頼りすぎる姿勢はよくないと思う」 と主題にもどるといいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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