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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   科学技術の使いすぎ   ゆっぴ

 「現代の日常生活は科学文明を過信するあまり、科学に対する基本的な姿勢を忘れ去ってしまっている。」
 科学に対する基本的な姿勢。その姿勢とはどのような姿勢なのか。わたしは、科学にたより過ぎないというのが基本なのではないかと思う。現代社会では、科学がない世界なんて考えられないほど、科学が発達している。例えば、わたしがこの作文を書くために利用しているパソコンやすぐ外の道路を走っている自動車は、かつてはなかったものである。このパソコンや自動車は、今は世界中のどこにでもあるものとなっている。しかし、今、この科学が発達したことによって、世界中でいろんな問題が起きているのだ。だから、科学技術に頼りすぎることは良くないことだと私は考えている。
 その理由の一つ目に、災害などですべての科学技術が停止してしまったとき、私たちはどうすることもできなくなるという点だ。例えば、ある年の夏、東京で大きな地震が発生し、すべてのネットワークが停止してしまったとしよう。いつもガンガンにクーラーをかけて仕事をしていた会社員の人は、暑さに耐えることができなくなり、体調が悪くなる。しかし、親戚や親などと電話で連絡を取ることができない。昔なら、クーラーがないためその暑さにも耐えられる体があるだろう。しかし、現代人はそのような体を持っていない。科学が発達したことによって、体が鈍ってしまったのである。そしてもし、災害が起きたときに家族や親戚と連絡が取りたくても、電話ができないため連絡が取れないのである。このように、科学の発展によって、悪いことが一気に襲い掛かってくることがあるのだ。
 二つ目の理由に、科学の発達によって、後から重大なしっぺ返しが襲い掛かってくることもあるのだ。例えば、日本は高度経済成長に、すばらしい科学技術で大幅に成長した。しかし、その成長と同時に、美しい自然環境が壊されていった。1994年の世界の二酸化炭素排出量の割合についての環境庁の調査によると、1位がアメリカ、2位が中国、3位がロシア、そして4位に日本が入っているという内容が出ている。(データ実例)日本の高度経済成長は、1955年〜1975年にかけての20年間だから、少し時期が違うが、この結果は、高度経済成長によって経済が発達し二酸化炭素を出す量が、多くなったと考えていいと思う。このようなことがおきると、現在大きな問題として取り上げられている、公害問題がどんどん出てくることになるのだ。これが、科学を使いすぎた結果、襲い掛かってきたしっぺ返しなのではないだろうか。
 科学がせっかく発達したのだから、それをどんどん利用しなければ意味がないという人もいるのではないかと思う。確かに、今ある便利なものを利用することによってより良い生活ができるかもしれない。しかし、そんなことをしていては、今はまだ美しい地球がだんだん汚くなっていき、私たちが生きていけなくなる可能性があるのだ。だから、科学技術は使いすぎずに、基準に合わせて使うのが一番いいのだ。「寒さに震えたものほど、太陽の暖かさを感じる。」という名言があるように、科学技術に身を任せて、流れていっている人は、自分が今どこにいるのか、何をしているのかが分からなくなる。科学技術を使いすぎず、我慢をしている人は、必ず後から救われるのではないかとわたしは考える。これからは、いくら小さな事でも、環境のため、未来の自分のためと考えて物事をすれば、いつか、救われるときが来ると思い、生活していきたい。

   講評   inoko

 ゆっぴさん、こんにちは。
私たちは、科学技術の恩恵を受けて、とても快適な暮らしをしています。この言葉の森のシステムも、電話とインターネットなどを駆使して、世界中で同じカリキュラムの指導を受けることができます。昔の日とが見たら、きっと目を回すことでしょう。でも、科学万能の世の中は、大きな危険を孕んでいます。ゆっぴさんが書いているように、災害時には、お手上げ状態となることが十分予想されます。では、どうしたらいいのか? ゆっぴさんは、基準に合わせて使うのがいいと述べています。確かにそうですね。その基準というのは、個々により異なるとは思いますが、決して人間が機械に使われるようであってはならないのですね。


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