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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ドラえもんの科学 清書   かせり

「ドラえもん」は、読者の日常性活に密着して愛されるタイプのロボットだ。ドラえもんの「四次元ポケット」には、「タケコプター」や「どこでもドアー」など限りない夢がある。「ドラえもん」は私の小さい頃にも欠かせない存在だった。毎週金曜日の夕方は、必ず兄達と三人でテレビの前に座り、ドラえもんの出す道具に驚き、またのび太のやるドジに笑ったりしていた。しかし、昔笑っていたのび太のドジは、今まさに世界で起こっていることと同じなのだ。現代の日常生活は科学文明を過信するあまり、科学に対する基本的な姿勢を忘れてしまい、失敗を繰り返してしまっている。それは、のび太が毎回やらかすドジと一緒なのだ。私は、科学文明を過信しないことが大切だと思う。
 第一の理由に、科学が進歩すればするほど、危ない世界になってくるからだ。戦争で使われている爆弾や飛行機は科学の進歩によってつくられたものだ。それは一瞬のうちに何千人もの命を奪うことができる。たとえ生き残っても後遺症などで一生苦しむ人もたくさんいる。先日、新聞で枯葉剤の影響で結合双生児として生まれてきた「ベトちゃんとドクちゃん」の愛称でしられている双子の兄のベトちゃんが亡くなった、という記事を読んだ。彼も枯葉剤の影響で苦しい人生を送らなければならなくなったのだ。枯葉剤は科学が進歩したために生まれた毒薬なのだ。またアメリカでは誰もがもっている銃が原因で毎日人が亡くなっている。科学は悪用することもできるのだ。
 第二の理由に、科学に頼りすぎているとしっぺ返しがくるかもしれないからだ。JCCAの2004年に行った調査の結果、世界で最も二酸化の炭素を排出している国はアメリカで、二位は中国、三位はロシア、そして四位は日本だということがわかった。全国排出量はなんと、265億トンにも及ぶ。この二酸化炭素は地球温暖化の原因となり、私達人間だけではなく、なにもしていない動物達にも影響しているのだ。アル・ゴアが書いた「不都合な真実」という本によると1970年から北極の氷がかなりのスピードで縮小し始めたため、ホッキョクグマが溺れ死んでしまうこともあったそうだ。そして、毎年くる台風も私達が作り出しているものなのだ。これは私達が科学に頼りすぎたためにきたしっぺ返しに違いない。
 確かに、科学は私達の生活を楽にした。しかし、「寒さにふるえた者ほど太陽の暖かさを感じる」という名言のように苦労したからこそ達成感が生まれるのだ。車で山のてっぺんに登れば疲れないし、楽だが、自分の足で頂上にたどり着いたときのほうが達成感と喜びがある。私は科学に左右され成功するより自分で考え働き失敗するほうが人間らしいし、成長すると思う。ドラえもんの科学は一見便利そうに見えるが、その道具は発達しすぎているため、必ず事件を起こすことになる。そして、いつも最後には私達が自らやるほうが科学に頼るより良いことだと考え直されるのである。私はドラえもんを見て科学を過信過ぎないほうがいいといつも思う。

   講評   tama

 社会実例、データ実例、読書実例という豊富な素材を、しっかりと意見に結びつけることができました。よく勉強していますね。
 今月も忙しい中、本当によく頑張りました。


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