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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   笑う門には福が来る   かつこ

「笑う門には福が来る」のであって、福が来るから笑うのではない。運が自分に寄ってくるのではなく、自分から運を寄せ付けるのだ。社会性を欠いた人は、「私は運が悪い」と言うが、そうではない。日常の努力の積み重ねが幸運を呼んでくるのだ。日常生活のこまごましたことをいい加減にしておいて大きな幸運を望んでも無理である。また、日常の積み重ねによって幸運や不幸の環境はできてくる。社会性を欠いた人の周りには質のいい人が集まらないが、物事を安易に考えないで、苦労をいとわない人には幸運のほうが追いかけてくるのだ。困難の無い人生など無い、これが人生の運を考える時の大前提である。(要約)
 私には双子の兄がいる。私達は、友達でも時々見間違えるほど似ているし、部活も同じサッカー部だ。おまけにポジションまで同じである。そこまで似ているのに、なぜだか成績は似ていない。兄の方が何十点も高い。もともとの頭の違いだろう、とか昔は色々理由をつけて解釈していたが、本当はそうではないことを今では知っている。と言うのも、ある日の昼休み、私がいつものようにサッカーの練習に行くと、兄の姿が見られない。不思議に思って、放課後家に帰ってから、兄に練習にこなかった理由を聞いてみた。どうやらテストが近いから、と言う理由で勉強していたらしい。「ああ、なるほどな」と思った。そういう努力の積み重ねの差が何十点もの差を作ったのだろう。
 最近立てられたマンションには必ずと言っていいほど、一階におおきなロッカーがある。このロッカーは、宅配業者が来た時に、マンションの住人が荷物を受け取れない場合一時的に保管しておくものらしい。ある会社の社長がこのシステムを考案したのだが、発売当初はまるで売れず、何年も年5,6台しか売れない年が続いた。ロッカーのような大きな物になると、開発費も馬鹿にならない。会社の経営状態は最悪だった。しかし、この社長はあきらめず、毎年新作を出し続け、その度に改良を加えていった。すると、ある時そのロッカーは急激に売れ出した。長年の努力が報われたのだ。今では年に500台売れるらしい。
 私達は普段「俺って運ねーなー」とか「あいつホントついてるよなー」とか言ったりすることが多い。それに対し、かの有名な大発明家エジソンは次のような言葉を残している。「発明とは1パーセントの閃きと99パーセントの汗である。」どちらが真実か。その答えは言うまでも無いだろう。前者のような言葉を発するとき私達には、あきらめ、が生じているのだと思う。しかし、結果は運によって決まるのではない、なるべくしてなるのである。福が来るから笑うのではない、「笑う門には福が来る」のだ。我々はそれを忘れて最初からあきらめてしまっているのではないだろうか。

   講評   nane

 要約は、もう少し同じ言葉を省略して全体から幅広く書いていくといいかも。
 兄弟の例は、共感できる(笑)。自分の弱点を書くのが共感実例。自分の自慢を書くのが挑戦実例。どちらも価値があるが、印象的に強いのは自慢を書く方(笑)。自分自身で努力したという話も思い出しておこう。
 宅配便のロッカーの話かな? こういうエピソードを知っていると、実例が豊かになる。特に自分の関心のある分野は、ほかの人のちょっと知らない面白い話を書けることが多い。これからも、こういう実例を見つけてこよう。
 結びの段落は、力強い。「俺って運ねーなー」の会話は、できればもうすこし味のある会話で。エジソンの引用はぴったり。「笑う門には……」を消化して使っているところがうまい。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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