対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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交話機能とは 光龍
交話機能とは、人々が本格的な対話関係に入るためのいわば地均し、心の波長合わせを行うものであり、対話者どうしの一体感や帰属意識を高める潤滑油としての働きなのである。考えてみると、私たちがことばを用いるとき、別に何かを伝えたり、特にあることについて語るというわけでもなく、ただことばを発することそれ自体に、主たる狙いのある場合がある。人が出会いの際に経験するこの生物的な緊張をほぐし和らげ、次の交流段階に支障なくつないでゆくきっかけ糸口を与えることが、俗にあいさつと呼ばれる言語行動の主たる役目なのである。多くの人が仕事の話や用件に入る前に、お天気の話や当たり障りのない短い会話を交わすのも、これがお互いの警戒心や敵意を弱め反対に安心感を高める効用があるからである。
確かに言葉には潤滑油としての役割があり、それを生かしていくことが大切だ。僕は、いつも一緒に学校に行っている友達がいるのだが、気まずい沈黙が流れる何も話すことがない時、言葉の中身がないことをたくさんしゃべってしまう。しかし、仲は良くなるので結局潤滑油としての役目を果たしているのだ。僕は、転校して大阪に来たのだが、たまに横浜の友達と電話でしゃべる時、どうでもいい話題で盛り上がったりする。しかし、どうでもいい話題でも、やっぱり落ち着くのだ。
しかし、潤滑油としての機能だけで、中身のない話というのも困る。中身のない話だけで、時間が過ぎていくのは、時間の無駄だからだ。例えでいうと、やる、やると言ってやらない政治家や、する、するといって宿題をやらないドラえもんののび太などだ。今あげた人達は、その場しのぎの言葉を多用している人だ。名前は忘れたがある物語で、殿様が三人の兄弟に花の種を渡し、一番きれいに咲かせたものに褒美をやると言い、長男は、怠けて、見せる日になって花を買い、次男は家来に花の面倒を見させ、三男だけはまともに花を咲かせて、褒美をもらえる、というのがあった。長男と、次男の言葉には中身がなかったのだ。
確かに、言葉には、潤滑油としての働きと内容を伝える働きの両方がある。潤滑油としての働きにも、内容を伝える働きにもそれぞれ良さがあるが、「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである。」という名言があるように、見た目が良くても、内容が悪かったら意味がないので、潤滑油としての働きと内容を伝える働きの二つを両立していかなければならない。
講評 tama
言葉の役割には、内容を伝えることのほかに、潤滑油としての機能もあるということですね。本来の目的は前者ですが、いきなり本題に入るよりも、あいさつや当たり障りのない短い会話を交わしてからのほうが、話に入りやすいのです。両者は対立するものではなく、助け合ってこそ、うまく機能することができるということですね。
【複数の意見・実例】 一見中身のないように思える会話が、実はお互いの距離を縮めることもあるのだと実感したのですね。気持ちが落ち着くと、本音を話しやすいものです。友達や家族の中では、何気ない会話が大切な役割をしていることもあるのです。
しかし、イントロだけで終わってしまう歌がつまらないのと同じで、やはり会話には中身がなければ困ります。いいことを言っても行動が伴わない人は、信用されませんね。昔話の実例も、うまく使えました。題名が思い出せるとさらにいいのですが…。
最後もうまくまとまりました。文が長いところは、一度区切ると読みやすいです。書き終えた後、読み返してみるといいですね。
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