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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   向上心   あにせ

 大きな椅子にどっしりと座っている人がいる。
 人間は、ある程度の地位を獲得するとそれからあまり向上しようとしない。自分より位が下の人間を相手にしていると、その地位に満足してしまうのだ。その傾向が今日本全体に出てきている。日本は、今のままで満足できるような素晴らしい国なのだろうか。もっと改善するべき部分があるだろう。個人個人だけでなく日本の社会全体がもっと向上心を持つように意識するべきだ。(書き出しの工夫)(当為の主題)
 そのための方法として第一に、視野を広く持つことだ。狭い社会の中で生活していて、その中で成功したとしても広い社会に出た時に対応できなくなってしまうこともある。私は部活でバスケットボールをやっている。毎年夏には盛岡の姉妹校と合同合宿を行っている。盛岡の姉妹校はインターハイに出場するなど多くの功績を残している強豪チームだ。そのようなチームと一緒に練習をしているとたくさん学ぶことがある。このように自分達の練習だけでなくたまに刺激があって私達はさらに成長していけるのだ。昔の日本も、鎖国していた時外国とほとんど交流を持たなかったことにより日本は世界の情況に乗り遅れてしまった。殻にこもってしまうのではなく何事にも視野を広く持ち周りを見ながら向上しようとすることが必要だ。(複数の方法1)(体験実例)(歴史実例)
 また第二の方法として、競争心を持つことだ。慶應義塾大学では、生徒が先生に点数をつけるという。普段は子供を相手にしている先生だが、このように生徒に評価されるとなると先生にも向上心が生まれてくるだろう。また、他人と競うことは勝敗だけでなく他にもたくさん得るものがある。勝てば自信がつきその後のエネルギー源にもなる。また負ければ自分の欠点が見つかり成長できる。どちらにしても自分を向上させることのできる手段だ。井の中の蛙大海を知らずというような、世間知らずの蛙にならないようにしたい。(複数の方法2)(ことわざの加工)
 確かに、現在の情況に満足することも必要だ。自分はまだ未完成だ、と思い続けていては息が詰まってしまう。しかし、そこで留まってしまっては進化しないだけでなくどんどん衰退していってしまうかもしれない。個人の心構えをしっかり持ち、そして日本全体が活気溢れる国になればいい。先進国だからといってそれで満足するのではなく、よりよいものを求めて向上させていくべきだ。
 どっしりと座っているだけで何もしない人がいる。地位を得た人よりも前向きに努力をしている人のほうが素晴らしい人間だと私は思う。(当為の主題)(書き出しの結び)

   講評   nane

 情景の書き出しは、難しかった(笑)。この例は、書きにくいものね。
 第一段落で、日本社会の問題として考えたところがいい。このように、個人の問題を超えて大きく考えることが大事。
 視野を広く持つという方法でバスケットの例を書いたのはいいね。部活の体験は、これからも生かせる。
 競争させる仕組みも大事。子供のうちから競争させるのは問題があるけど、社会人にはどんどん競争する仕組みを取り入れていったらいいよね。ただし、競争で負ける人への対応も大事だけど。
 「どっしり」の例は、想像の話ではなく、何か具体的な歴史上のエピソードでもよかったかも。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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