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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   知性を平和に   ビーバー

 少し前から、小学校や中学校でのいじめが問題になっている。いじめが原因で自殺したとか、そういう雰囲気の悪いニュースも報道される。しかしその一方で、私は動物の世界におけるいじめと言うのはあまり聞いたことがない。なぜ人間の社会ではこうした「いじめ」があるのだろうか。この文章の中でも述べられているように、これは人間の「調和の知性」の不足だろう。人間関係が多様になり、いたずらに「攻撃の知性」に磨きをかけることに走りすぎてはいないだろうか。動物にはしっかりと「調和の知性」が身に付いている。私はもっと他の動物から、今までの人間の言う知性とは違う知性を学ぶべきだと思う。
 そうするための第一の方法は、私達の持っている知性を別のことに使うことである。私は結構平穏を好む方で、喧嘩は嫌いである。つまり、学校生活を普通どおり送る時には、普段は全く「攻撃の知性」を使うことはない。しかし、「攻撃の知性」をよく使うような人を見ていると、本当に身勝手で腹が立ってくる。私はこういう嫌な人間にならないように、知性の使い道をもっと人道的な方面に向けるべきだと思う。
 その第二の方法は、身勝手な知性を許さない社会にすることである。歴史上忘れられてはならない第二次世界大戦、その時は兵士がたくさん戦争に駆り出され、嫌な思いをしていた時代だった。私は、これはある意味政府関係者らの身勝手な行動によるものだと思う。今でこそ国民主権になり、政府のわがままはある程度抑えられているが、昔の政府は人民の気持ちをわかっていなかったのだ。今でも「私は庶民じゃないから」などと言ってマスコミから叩かれる、情けない政治家さえいる。こういうわがままな政府が今後なくなり、庶民の感情を理解するようになればいいと思う。誰でも他人の身勝手は許せないはずだ。
 確かに、攻撃するための知性もなければ、スポーツなどの戦略を立てるときなど、不便な場面も出てくる。「将を射んとする者はまず馬を射よ」ということわざがあるが、これでは戦う前提である。現代にこのことわざを適用するにはむしろ、「将を射んとする者は射る前に別の手段を考えよ」として、「調和の知性」を使うことも考えるべきである。戦うだけでなく、和解も選択肢にあるのだ。私はもう少し、動物が本来持つ「調和の知性」を見直し、日常生活に生かして行けたらいいと思う。

   講評   nane

 動物の世界は、弱肉強食のそれなりに厳しい社会だけど、人間の社会のような意地悪ないじめのようなものはない。生存のためにやむをえず競争することはあるけど、生存が確保されれば、それ以上のことは求めない。人間も、こういう智慧に学ぶ必要があるね。
 学校の友達の例は面白い。高校生になってもそういう人がいるんだね。日本では、中1か中2あたりでいじめがピークになり、中3以降は、そういうことからもう卒業してしまう。たまに卒業できない人もいるらしい。
 第三の社会的な方法は大事。高校生のころは、つい心構えの対策だけになってしまうことが多いから、このように常に社会的な方法と結びつけて考えるようにしよう。ここは、三権分立のように更に具体的に書いてもよかったかも。
 ことわざの加工はうまくまとめた。争い自体をなくすということだね。

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