対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   成長   すいーとぽてと

 現代日本の僧侶は、ほとんど例外なく、いわば職業人として僧職に就くことを他律的に条件付けられてそうなったという人々が大半を占めるであろう。そして、ひとたび僧衣をまとい、僧の座に坐ることになると、僧たることのステータスそのものがその人を安住させ定着させることになって、自らを突き放して見据える目も心も失われてゆく、という成り行きになるのではなかろうか。まして、その人が或る宗門や教団の中で一つの職位に就くことにでもなれば、その地位自体がその人の護符となって、安定度は高まり、風格は板につき、説法も堂に入った巧みさを加えるであろう。そして、それと反比例して、自らを一個の人間に戻し、その裸身を改めて見つめなおすという宗教者としての基本的な心構えは、霧のように消えてゆくであろう。私たちは、人間として成長していくために、絶えず自分を厳しく見つめる目を持つべきだと思う。
 そのための方法として第一に、どんなことでも自己満足に陥らないようにすることだ。私は、少しでもできるようになるとすぐに満足してしまう。私は小学校の頃に少し英語を習っていたので、中学一年生の頃の英語はとても簡単だった。テスト勉強をほとんどしなくてもほどほどの結果が出ていたので、英語は勉強をしなくてもなんとかなる、という思いが強くなってしまった。しかし、中学二年生の中ごろから、だんだんと分からなくなっていった。それでも、今まで勉強をしなくてもなんとかなっていたのだから、テストになればなんとかなる、という根拠の無い自信によって焦りを覚えることは無かった。そうやって過ごしてきたため、英語は今では一番苦手な科目となってしまった。世の中には様々なジャンルごとに活躍している人が数え切れないほどいるが、彼らは自己満足に陥ることなく上を目指して頑張っている為、そのような結果が出ているのだろう。良い結果を出しているのに満足しないということは、とても難しいことだ。しかし一度自己満足に陥ったら、そこでもう成長は止まってしまう。レベルの高い目標を自分自身で作り、それを目指して努力することで、自己満足の世界から抜け出さなければならないと思った。
 そのための方法として第二に、社会全体として、常に外を意識するようなあり方にしていくことだ。日本は江戸時代、幕府がキリスト教の広がりを恐れて、ヨーロッパ人の出入りを少なくするため、だんだんと貿易を制限していった。そして、外国との付き合いを断ち切ってしまう「鎖国」を行うようになった。結果、日本独自の文化は成長したが、国民の成長にはつながらなかった。やはり、狭い範囲の状況しか知らないでいると、自分に満足しやすくなってしまう。鎖国を行っていなかった時代の有名な歴史上の人物は、外国からいろいろな影響を受けてきた人が多いように思う。だから、自分自身を成長させるためには視野を広げてみることも必要だと思う。
 確かに私たちは、普段生活していくうえで、ときには息抜きをすることも大切だ。しかし成長とは、自分に甘く息抜きばかりしている人ではなく、一生懸命努力した人にだけ与えられるご褒美だ。だから、自分が成長するためには、自分自身をもっと厳しい目で見つめ直してみるべきだ。

   講評   kira

 すいーとぽてとちゃん、こんにちは。11月30日は5週目でお休みです。
 次回、12月7日は「進級テスト」です。いつものように四つの項目を入れて目標字数を目指そう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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