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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   話す価値   オッサー

 考えてみると、私たちがことばを用いるとき、別に何かを伝えたり、特にあることについて語るというわけでもなく、ただ言葉を発することそれ自体に、主たる狙いがある場合がある。多くの人が仕事の話や要件に入る前に、お天気の話や当たり障りのない短い会話を交わすのも、これがお互いの警戒心や敵意を弱め反対に安心感を高める効用があるかあらである。交話機能とはこのように、人々が本格的な対話関係に入るためのいわば地均し、心の波長(ダイヤル)合わせを行うものであり、対話者どうしの一体感や帰属意識を高める潤滑油としての働きなのである。
 確かに、あいさつやおしゃべりなどの言葉には潤滑油としての役割や働きがあり、それを会話や対話に生かしていく必要がある。実際、私も先生方へ話しかけるとき、ときたま使う。私が、一番潤滑油としての働きを理解し使っている人は、私の理科の先生だと感じている。なぜなら、授業前に生徒たちと会話を交わし、その日の先生の授業に対し、期待感を膨らませる。そして、本題の授業でも一方的な授業ではなく双方向を意識したものである。相手とのあいさつやくだらない話だけでも、先生に対して自然に親しみを感じるようになってくる。そして、潤滑油の働きとして親しみを持ってもらわないと、その後の、会話や対話につながらないのである。
 しかし、潤滑油としての働きだけでは、中身のない話ばかりになってしまうのは困る。たまに、国語や社会の授業の始めのほうは潤滑油だけで時間がたってしまうことがある。昔話に、「三年寝太郎」という話がある。この話では、寝太郎はいつも寝ていてばかりいて悪口を言われても、からかわれても気にせず、何も言わなかったという。しかし、村が干ばつになった時、大岩を動かして川をせき止め、村を救ったのである。このことからも言えるように、無駄口を叩かず、やるときはやるというのである。
 このように、言葉には、潤滑油としての働きと内容を伝える両方がある。しかし、大事なことはその二つの働きが対立しているのではなく、お互いに助け合っているということである。価値ある中身を伝えるために、潤滑油を工夫することを忘れないようにしなければならない。また、「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである。」という名言があるように、いくら良い中身を持っていてもそれが、使われなければ、役割を果たしたことにはならない。中身と表現、両立してこそ本当の言葉である。

   講評   itoyu

オッサーくん、こんにちは。
1週目の講評を読んで、訂正できる場所を直して再送しておいてくださいね。
次回は、進級テストになりますので、12.1の課題をしっかりと読んでおいてください。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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