対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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私たちは、「手を上げよう」と かかと
私達は「何かしよう」と頭の中で考えていると、何も意識しなくても実際にその行動を取ることができる。手を上げるという行為を例に取ってみると、これは無意識的に行われていている動作といえる。それは、以前に手を上げるという経験があって、それを元に脳機能が無意識的に働くというメカニズムだ。しかし、全ての行動が、このような意志によって出来るわけではない。水泳は息継ぎなどの経験がなければスムーズに泳げないし、ダンスにおいては、度重なる練習で口では言い表せない感覚を習得しなければ、とんな人でも踊れはしないだろう。このように、脳内で無意識的に出来る、出来ないなどの言葉は私達を支配し、プラスとなっていることがある反面、私達の行動を妨げることもある。(要約)
言葉だって、手懐けて上手く生かせばいくらだっていいものになる。例えば、全くの初心者に泳ぎ方を教える時に、コーチが一生懸命水泳の感覚を教えてもなかなか伝わらないだろう。相手の経験が乏しいなら、まずは口でどのように動けばいいかを教えた方が早い。「ここはこうだから・・」といった曖昧な説明よりも、「クロールの時の息継ぎは後ろのほうを見る」といったような、具体的な説明の方が初心者には有り難い。
このように、言葉にはプラスな面を持ちながら、マイナスになってしまうこともある。例えば過去に、失敗という苦い経験がある場合、次にまた同じことをするときに、前回失敗してしまった例を鮮明に思い出してしまう場合がある。その結果、また失敗し、結局その繰り返しになってちっとも成長出来ないことも少なくない。有名な昔話の桃太郎の中でも、桃太郎が「鬼退治に行こう!」と強気な発言をして、その強さがみんなを奮い立たせたのだろう。もしも、謙って、「退治に行ってください」などとでも言ったら状況は一変していただろう。このように言葉には、本人は意識していなくても、聞いている側には大きな変化をもたらし、支配しているという暗黒面がある。
言葉にはいい面と悪い面に分けられるが、そもそもはその言葉をどのように使うか、という考えが重要だと言えるのではないだろうか。たとえどんなにボキャブラリーがあって、頭がよかったとしても、考える実力がなければ、力を発揮することはできないだろう。だから、私達は、言葉の良さ、悪さ、を理解する前に、まずそれに似合う教養を身につけて、言葉を使いこなせるように実力をつけるべきだ。(総合化)
講評 nane
この説明文は書きにくかったでしょう。
説明文だから、直接の意見はないけど、それを自分なりに「言葉の大切さ」「行動の大切さ」などと分けておくのが文章として展開をするコツ。
全体の構成がしっかりしている。
今学期の課題である「複数の意見と総合化」ということをよく理解している。この書き方は、12月で終了だけど、いろいろ応用範囲が広いはずだからよく覚えておいてね。
言葉よりも、その背景となる教養という発想は大事。目に付きにくいところにあるものが意外と大事だということだね。
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