対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2569 今日1590 合計4203
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   言葉に心を込める   天才剣士

 漢字はカタカナがもともと漢字にない音を示すような特殊な場合を除いてカタカナより地位が上に位置することが多い。例えば中国人の名前は漢字で書かれているが漢字で書かれたそれを中国語の読み方で読めば、思いがけない抵抗にあうだろう。それゆえに日本人はその人の名を漢字の読みで読む。その読み方では中国人にはわからないが日本人の方は安心する。その安心はどこから来るかというと音はなぞりでしかないが、漢字はオリジナルで不変なものであるという考えからだ。こうしたオリジナル性は一方からの独善的なものである。コミュニケーションの基本は話をすることであるはずなのに文字に頼ったコミュニケーションをしようとすると双方で食い違いが生じてしまう。話をすることにおいては文字ではなく言葉で話し、言葉を愛することが大切だ。
 言葉を通してコミュニケーションをするためには相手の名前を正確に覚えることが大切だ。名前というのはその人がその人である事を示す記号である以上にその背後に愛のこもったものなのである。その名前を覚えないということは言葉に込められた愛を理解していないということに他ならない。そのためそれを理解してもらえなかった方は不快な気持ちを覚えることも確かだ。
 また、言葉に心を込めるためには相手と面と向かって話す事も大切だ。文字ではなく、言葉を使って話し合うことで細かいニュアンスを伝えることが出来るからである。私も友達とメールのやり取りで相談をしていたときには意見がまとまらなかったが後日会って話し合うとよくまとまったということもあった。また、直接話し合うことで意志が通じやすくなることもある。例えば、江戸時代末期の勝海舟も西郷隆盛と直接会って話し合ったため江戸城の無血開城ができたのだ。
 確かに文字で伝える方が正確に物事を伝えられることもある。しかし、名言に「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない」という言葉があるように言葉に心を込めて使うことが大切だ。

   講評   siro

 天才剣士くん、こんにちは。少々難しい内容の課題文でしたが、しっかり理解できていますね。言葉とはどういう役割を果たすものなのか、言葉によって人はどのような影響を受けるのかが上手くまとめられています。同じ言葉でも、文字で伝えるより実際に会って伝えたほうが、その真意が伝わりやすいというのは納得できます。特に日本人は、声のトーンや顔の表情の微妙な変化を察するのが得意ですから、「本当はこんな意味なのかな」といった言葉の裏側にある意味も感じられますね。
 三段落目で伝記実例を上手く用いています。歴史を単に勉強するだけでなく、当時を想像しながら学んでいることも分かりましたよ。
 大変よくできました。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)