対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日4215 今日249 合計60024
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   死を考える   アトム

 この文章には、人は道具と言葉により強くなり、自分が狩られる側に回ることはなくなった。そして、最近では死ぬことさえ最小限に抑えられ、現にわが国などは、平均寿命において世界一の数字を誇っている。医学という蓄積可能な知識の体系によって死亡率を下げることが比較的容易になっていった。そのようななかで、人々は狩られることの恐怖や不安をまったくといっていいほどなくしてしまっているのである。
死ぬこと、食われることは、個体の生命に宿る個としての意識、連続的な生の意識の喪失である。食う側はその個体だから食うのではなく、たまたま手に入った肉だから食うのである。唯一無二でかけがえのない自分意識によって成立しているはずのエゴはそこでは単なる肉になるのである。(要約)
僕は、野生生物のように死を意識して生きることは大切だと思う。(是非の主題)
 第一の理由に、死のような締め切りがあるからこそ物事に一生懸命取り組むことができるからだ。たとえばテストという締め切りがなければ勉強する意欲が出てこない。
学校で、いつまでにどこの範囲のテストを行うといわれると、「やってやるぞ!」という気持ちがわいてきて、積極的に勉強に熱心になる。しかし、テストがいつやるかわからないし、どこが出るかもわからないときには、変な安心感をもってしまう。テストまでの日時が迫ることに対する緊張感が持てていないからである。
限りある時間だからこそ充実したことをしようとする人間の意識というものが働いているからだと思う。(複数の理由1)
 第二の理由に死のような締め切りを自覚しないと計画性のない人生を送ってしまうからだ。人生が一回しかないから人は充実した人生を送ろうとする。
たとえ生まれ変わったとしてももうこの自分ではいないわけで、だからこそきちんとしたくいのない人生をおくるのである。平均寿命の国際比較のデータを見ると、男性は平均77歳、女性は84歳でいずれも世界1位である。しかしこのような寿命があることがわかると、老後の計画なども立てることができる。(複数の理由2)(データ実例)
 確かに死を克服しようとして人間の文化は進化してきた。しかし、限られた人生で大事なことは、「何をするか」ではなく「何をしないか」である」という名言があるように締め切りを意識するからこそ有意義な人生を送ることができるのだ。(名言の引用)(反対意見への理解)(是非の主題)

   講評   sarada

意見文の構成もしっかりできています。【体験実例】も、自分の身近な話題を取り上げることができました。「テスト」 という締め切りは切実だものね。限られた時間だからこそ、やる気もわく? と言うものです。(笑)
【データ実例】もじょうずに引用しました。アトム君にとって、「死」 を意識することはあまりないだろうけれど、人生設計を考えることにおいては、寿命を念頭に置くものね。
結びは、【名言】をつかって、自分の意見を確固たるものにしました。いろいろな締め切りに追われるアトム君だけど、充実した時間を過ごしていると思ってがんばれ! 

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)