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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私たちに求められていること   かすみ

 漢語は、日常語として使われているうちに、原義と違った意味用法に転ずることが少なくない。だから、言葉の正しさを論ずるときに語源を引き合いにすると、社会情勢の変化のために意味が合わなくなるものが多い。そうかと言って、社会の変化に合わせて毎回言葉を言い換えていくのも大変なことだ。結局、言葉は各人の言語意識によって動いていくようである。私は、言葉は次々と変えていかないほうがいいと思う。
 まずそう思う理由は第一に、その時代や状況に応じて言葉を変えてしまうと、人々の間に意識のずれが生じ、混乱がおきてしまうからだ。この文にもでてくるが、「駅」という言葉は、馬や馬車が走っているわけではない現代の鉄道が走っている実態には合わない、とある。けれど、これを今になって新しい言葉に置き換えるのは不自然でもあり、混乱してしまう。また、この「駅」という言葉からもわかるように、言葉は歴史を示してくれるものでもある。少し興味を持って調べてみるだけでそれぞれの言葉に秘められた意味が分かったり、新たな発見があるかもしれない。
 そして理由は第二に、私たちの文化を端的に表すものでもある言葉には私たちはなじみがあり、愛着もあるからだ。20代の独身男女の理想の朝食増のデータが、パンなどの洋食系31.0%、ご飯味噌汁などの和食系59.0%、とあるようにやはり和食の方になじみがあるようだ。食べ物と同様、言葉も代々受け継がれてきた私たちにとってすごく重みのあるものだと思う。普段はなかなかこのように感じることがないかもしれないけれど外国へ行くとやはり味噌汁が飲みたくなり、日本語が無性に話したくなることがある。食べ物も言葉もそれぞれの民族に愛着心を持たせてくれる代表的なものだと思う。生活になじみ深く、私たちにとって大切なものであるからこそ愛着を感じるようになる。だからこそ、その心を大切にし、これからもそれを受け継いでいってもらうように努めていくべきなのではないだろうか。
 確かに、実態に合わせて言葉を変えていくほうがわかりやすいこともある。しかし、「存在するものには、よいとか悪いとかを言う前に、すべてそれなりの理由がある。」という名言があるように、私たちはずっと昔から今に至るまで使われ続けてきた言葉を大切にし、むやみやたらに変えるべきではないのだ。それが言葉を生み出した人や、それを受け継いできた人に敬意を表すことにもなる。私たちは、日本人として日本語をきちんと使っていくべきだと思う。

   講評   kira

 もっちいさん、こんにちは。社会の変化の速度はいよいよ加速して、私達の周りには新しい物がたくさんたちあらわれます。だから言葉も変化します。横文字言葉はもう英語のまま日本語になってしまったようなものもありますね。しかし、なじみのある言葉はやはりそのまま使い続けたいものです。
 実態とかけはなれた言葉の例として「駅」を挙げました。より語義を追求してみたんだね。今だったら、電停でしょうか。歴史をたどれる言葉は味わいがあるね。
 なじみの良さということでは、理想の朝ご飯のデータを考えました。外国生活の経験のあるもっちいさんにとっては、より実感が持てますね。
 日本語は数式のようなものではなく、私たちとともに育ってきた文化です。大切に守るべきところがありますね。


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