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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ケンカはやめようよ   ふえふきねこ

 私がこの話を読んでひどいと思ったのは、アメリカに負けたくないという理由だけでかく開発競争が始まっていたところです。中には、アインシュタインのように反対していた人もいたにちがいありません。しかし、きっとばくだんを作ろうとする人たちの波にのみこまれてしまったのでしょう。
 戦争のきっかけはしょうもないもので、子どものケンカとよく似ています。もちろん、私にもけいけんがありますし、ケンカをしたことのない人は、多分いないでしょう。ある時、クラスでお楽しみ会のじゅんびをしていた時のことでした。私はかざりつけの手伝いをしていましたが、最後の一ことなる輪が残ったしゅん間、男の子と女の子がそれをつかみ、言い合いを始めたのです。
「その輪っかはこっちにつけるのよ!」
「いいや、そっちは多すぎる。こっちにつけるんだよ。」
男の子は輪かざりをぐいとひっぱりました。
「ちがうわ、こっちにつけるのよ!一、二、三、四……ほら、こっちが少ないじゃない!」
女の子もぐいと強く輪かざりを引っぱりました。私の中ではいやな予感がぐるぐると回っていたので、見ないようその場からはなれました。その時、
「ブチッ!!」
と虫をふみつぶしてしまったような音がなりました。なんと輪が真ん中からまっぷたつに切れていたのです。一しゅんクラスの中がシーンと静まり、みんなが
「あーあ、やっちゃった。」
「ちゃんと直すのよ、二人でね。」
「何で切れるんだろう。」
と口ぐちにぼやくと男の子はふるえながら、
「おれは悪くない。あっちが引っぱったんだ。」
とさけびました。女の子も負けずに
「私じゃないわ!切ったのはあっちよ。」
とどなりました。多分、二人とも恥ずかしかったのでしょう。けれど私はそれを見て、
「切れただけで、なぜあんなに怒るんだろう。切れたら、のりでつければいいし、足りなかったら新しく作って足せばいいのに。」
と思いました。そんな事でケンカをするなら、きちんと手を動かしてもらいたかったです。
 戦争といえばいつかは忘れましたが
「土地がほしい。この国の土地にしたい。」
という理由だけで争いが起こりました。まだどこの国の土地でもない所のうばいあいです。そこに住んでいる人がかわいそうで、たまりませんでした。住んでいる人のことを考えて戦争をせずに、どんな物でもちょうど半分に切ることができる学者をつれてきて、分けてもらい、仲良く使えばいいと思います。そうすれば、その土地の人とも交流できて、色々なじょうほうが手に入ります。もしかしたら、別の所で起きている戦争を、とめることができるかもしれないのです。しかし今はそんな事を考える人が全然いません。平和なんて関係ない、という人がまだたくさんいるのです。
 私はアインシュタインが一生けん命うったえているのに誰も相手にしてくれない所がひどいと思いました。それに他の国が作ったばくだんにつられて、もっと大きなばくだんをアメリカが作ったのも、正直頭が変と思いました。ばくだんを作られても、それはダメだといえる力がないと思うのです。そういう人は頭の中で何を考えているか分かりません。平和なんてそんなものを考えるひまがあったら、もっと大きなばくだんを作るべきだ、と思っている人も、中には大ぜいいるのかもしれないし、もっとひどい事を平気で言える人がまた大ぜいいるはずです。
 武器を使うケンカ、すなわち戦争は、めいわくだし、なくなってもらいたいです。まだ世界には戦争に苦しむ人たちが数えきれないほどいます。反対に、とても平和に暮らす人もいます。私もアインシュタインと同様に、戦争をだめだといえる大人になりたいです。

   講評   kaki

さっそく、パソコンで清書をやってみたんだね。この感想文は、本当にレベルの高い作品です。日ごろから、戦争について考えを持っているということがうかがえました。
来年も作文を楽しみに待っています。


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