対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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人は二足歩行で ダースベーダー
人は二足歩行で手を開放し、急速に強い優勢な動物になった。強くなったために狩る立場に立つことはあっても狩られる側にまわることはほとんどなくなった。そして、最近では事故や病気で死ぬことさえ抑えられ、現にわが国などは、平均寿命において世界一の数字を誇っている。喰われることは不幸である。動物の場合、われわれとは死の概念自体がずいぶん違うのではないかと思うのだ。喰われることとは、あるいは死ぬこととは、個体の中に宿る個としての意識、連続的な生の意識の喪失である。やすらかな最期や大往生の準備とは、実は失われた野生動物と狩猟民族の精神の回復ということではないのか。私は 、野生動物のように、死を意識して生きることは大切だと思う。
その理由は第一に、締め切りがあるからこそ物事にがんばって取り組むことができるか
らだ。例えばテストは締め切りがあるからこそ、その締め切りまで勉強できるのだと思う。(私はテスト期間に勉強がずっと続いたことはあまりないが。)
もう一つの理由は死のような締め切りを自覚しないと計画性のない人生を送ってしまうからだ。例えば平均寿命のデータを見ると、日本は男性77歳、女性84歳でいずれも世界一位である。しかしこのような寿命があるということがわかると、それに合わせて老後の計画などもたてられる。(自分はまだ12才なのでピンとこないが。)このまえ学校の理科の先生が、「インターネットで自分が死ぬのは何年後かわかるサイトがあるよ」と言っていた。(自分は怖くて調べられないが)
人間はいままで死を遠ざけようとさまざまな努力をしてきた。しかし「人生で、大切なことは、「何をするか」ではなく「何をしないか」である。」という名言があるように締め切りを意識するからこそ有意義な人生を送ることができるのだ。
講評 hira
ダースベイダー君、こんにちは。中学生で「死を意識して」と言われてもピンと来ない部分があるでしょうが、死をいろいろなものに置き換えてみると理解しやすいですね。例えば、今回書いてくれたようなテストは「いつまでに○○しなくてはならない、それ以降頑張っても、評価の対象にはならない」という、締め切りという一つの「死」であります。また、中学時代。先生はいくら美容整形をしてもお面をかぶっても悲しいかなやっぱり中学生にはなれません。中学の時、担任の先生に「こんなクラスで頑張るとかそういうことは、高校になったらそんなに燃えてできるものではない。だから今の友達は貴重だと思うときが来るだろう。」と言われて、実際その通りだったことを思い出しました。もちろん、高校は高校なりの面白さがあるのですが、やっぱり中学時代ならではの体験はその時にしかできないものです。ダースベイダー君の今の中学時代にも卒業という「死」が必ず待っているのです。限りのあるものだから、人はその時その時を一生懸命すごそうとするのでしょうね。ぜひ、今のやりたいことやるべきことをめいっぱいやって欲しいな!
・テストの話は「もしテストがなかったとしたら・・・」と「もし」を使って想像してみるといいですよ。
・理科の先生の話は、おもしろいので、もう少しどんなことを先生が話したのか広げてみるといいでしょう。先生は因みに何歳まで生きることになっていたのでしょうか(笑)。みんなの反応も書いてもおもしろいですね。ダースベイダー君の「自分では怖くて・・・」と感想を書いているところがいいね。
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