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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   僕らはひとつ   スーランスラケイ

 利益。自分と他者の利益、どちらを優先すべきか? それを考え始めたのは「一人一人の話が」を読んでからだ。ここでの鍵となる人物は、アポロ九号の乗組員だったラッセル・シュワイカートだ。彼は宇宙で約五分間の完全なる静寂な宇宙空間で、地球を見た。その時の感想は有名だ。「地球は青かった。」という言葉にどれほどの意味が込められたか。
「僕たちは自分たちだけの利益を優先するという個人的意識から、自分や他者問わず全ての人の利益を考える地球的(団体的)意識に転換しなければならない。」というその偉大さを教えてくれた。
 そこから利益の話が始まる。人間の本当の意味での利益について考えてみる。自分と自分の仲間が得をする、または他者と他者の仲間が得をする、どちらの方を優先的にすべきか、またはもっと良い答えがあるかを、探してみることにしよう。
 最初に自分の利益を優先にすることの長所だ。唐突だが、日本は資本主義である。この主義の思想の一つは「事業を起こし、商品を売り、利益を得る自由」がある。お金という利益をして、社会に還元ことをしなかった場合、自らの利益しか考えていないことになる。従って自らの利益を優先にすることは、人に危害を加えない限り、法律的に「問題無い」といえる。お金ではなくて、日常生活でもそうだ。例えば学校の部活の試合で、勝つことも、自らの、そして自らの仲間の利益だ。勝とうと思う精神は確実に悪い行為といえない。しかしやはり人に被害をかけてしまってはならない。時々、会社は儲けなかったり、自分のチームが勝たないときがある。そういうときについつい人に見つからないと思い、悪質な行為を行ってしまうことがある。会社と会社の間の闇の取引、試合での違法行動はその内の一つだ。従って、自らの利益は上がるが、多数の人を押しつぶしていることと同様だと思う。人に迷惑をかけないということを前提にするなれば、自らの利益を上げても良いと思う。
 次は他者の利益を優先的にすることの利点だ。僕の考えを単刀直入に述べると「人からの信頼が上がる。」だ。例えば桃太郎が生まれた(桃から出てきた)村は鬼が金、銀、サンゴなどの貴重品とってしまったので、貧しかった。そして桃太郎は自分が死ぬかもしれないという事実に背き、自分の利益を考えず、鬼退治に出発した。そして見事に宝を奪い返し、他の物も鬼から頂き、村の人々に上げ、村の人たちの利益を大幅に上げた。他の例え話として「走れメロス」の主人公メロスの話だ。最初は妹の結婚式のために、友達を犠牲にした。しかし、メロスは自分の命、生命力、そして精神力を全て捨ててまで、自分の友達と、悪い国王の国の国民を助けようとした。メロスは走り、走り、自分が死に行くと知っていても、走った。そして最後は友達だけを助けることが出来ただけではなく。王の気持ちを勝ち取り、王と国民まで助けた。このように他者の利益を優先的にすることにメリットはたくさんある。しかし桃太郎も、メロスも幸い命などは落とさず済んだが、決してそうとは限らない。ここが他者の利益を優先することのデメリットだろう。他者の利益を先にしてしまうと、時々自らの利益、状況が悪いと、自らの物まで、マイナス面に行ってしまうことがある。
 「地球は青かった。」
この短い名言の中には、すばらしく感動的で、さらに情熱、平和、そして一体感が隅々まで表現されている。なぜなら、「自分」や「他者」ではなく「地球(皆)」だからだ。そう、自分の利益だけのことを考えたり、他の人の利益ばかりを考えることとはかけ離れたことだと思う。僕は気付いた。どんなことでも「僕もハッピー、皆もハッピー」という状態を保てばいいのことを。
『地球は一つ、だからこそ、皆も一つになろうではないか!』

   講評   isimi

 人間は私利私欲にはしりがちですが、スーランスラケイ君の言うように地球規模での幸せを願って生きたいものです。そのためにはまず、隣にいる人の笑顔を大切にすることかな。


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