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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   神の教え   はる

 イスラエルとアラブ諸国の対立には、その根に宗教的対立があると言う。この宗教的不寛容がもとになる対立は、これからますます増えてくるのではないだろうか。(第一段落 状況実例)
 その原因として第一に、対立を話し合いではなく武力によって解決しようとする傾向があるからである。一方が武力を使えば他方も使わざるを得ない。宗教は、常に1人の神が存在する。しかし、その中で神が1人だとしても、宗教単位で数えたら、必ず神は複数存在することとなる。その状況の下で、それぞれに方針の異なる神を先頭に、人々は「対立」を免れることができるのだろうか。大多数の信仰者達は、各々が信仰している神の方針を絶対とするため、相手の宗教を批判するようになるだろう。それが段々とエスカレートし、武力行使に繋がることが、この生命体で実際に起こっているのだ。(第二段落 原因1・社会実例)
 また、第二の原因は、宗教を越える大きな価値観がなくなってしまったことである。東西の冷戦がなくなり、それまで潜んでいた宗教上の対立が表面に出てきた。自然にも同じような例がある。猿山では、ボス猿がいなくなると、必ず次のボス猿をめぐって、猿同士の争いが起こる。宗教を越える大きな価値観がなくなってしまった状態は、このボス猿がいなくなった猿山と似ている。(第三段落 原因2・自然科学実例)
 確かに、社会は対立と競争によって発展してきた。しかし、現在の宗教観の対立は不毛なものに見える。私達は、宗教という井戸の中で暮らすカエルであってはならない。この名言には続きがある。「井戸の中の蛙、大海を知らず。されど、空の高さを知る。」—宗教最高潮の神とは、他の宗教との無限に広がる大海のような対立を煽るような人格であってはならず、空のように高い美学の教えをひっそりととかなければならない。(第四段落 反対理解・自作名言)

   講評   tama

 難しい課題でしたが、対立という問題点とその原因、そして私たちの心の在り方について考えることができました。本来、宗教というものは、人々の平和を願い、心のよりどころとなるものであるはずなのですが、宗教観の違いによる紛争が絶えることがありません。現状を理解し、神の教えを学ぶ立場から、愛に満ちた解決策を打ち出すことができました。

 適度な競争と対立は、お互いの刺激となり、発展材料となりますが、対立による紛争は破壊であり、何も生み出すことはありません。「井の中の蛙…」のことわざに結びつけた意見で、見事に締めくくることができました。宗教というものは、波風によってその様相を変える「大海」ではなく、高い理想と美学を持つ「空」になるためのものでなければならないということですね。


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