対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日3330 今日532 合計6428
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   しもをふんでジャリジャリ   ウララ

朝、雨戸を開けていると、庭の土が盛り上がっているのを見つけました。
私は、何だろうと思って外に出てみました。
 「えいっ!」
 土に足を踏み入れると、白いものが見えました。よく見ると、しもだったのです。
 「次もやってみようっと」
 私は、どんどんしもをくずしていきました。

庭全体にしもがおりていたので、もうあきてしまいました。まるで、つららがささってそれが雪まみれになっているみたいだなあ、そう思って見ていました。いつも通って踏み固められている所は、こおりついていてつるつるすべりました。
 その時間は朝焼けがきれいでした。
 私は、ザクザクしもを踏みながら、土がついていなくて形が整っているきれいなしもを家に持って帰りました。新聞を読んでいるお父さんに見せると、
 「きれいだね」
と言って、またしもを私に返して新聞を読みはじめました。
私はムスッとして、お父さんに
 「はい。これあげるって言ったのに」
 私がお父さんにしもを押し付けると、お父さんは面倒くさそうに立ってから洗面所へ行き、洗面所の窓からポイッと捨てました。私は、心の中だけでとてもおこりました。でも、お父さんに言っても新聞を読み始めてうるさそうに聞いているだけだと思ったので、何も言いませんでした。
 西側の雨戸も開けてみました。そちらは、土が盛り上がっていませんでしたが、そのかわり氷がはっていました。
 学校に行って帰りの会のときに、みんなにしものことを「感動した話」として言いました。みんなは、おもしろそうに聞いてくれました。
 地球温暖化が進んだら、もうしもを踏めなくなってしまうかな、と考えながら次の日もしもを踏みました。
ザクザク、ジャリジャリと良い音をさせながら。


   講評   hamati

はじめてウララさんの作文を読みましたが、表現が他の人には思いつかないような、すてきな表現がついくもありました。何気なくある、「その時間は朝焼けがきれいでした」というところは、何時頃しもを見たのか時間を書かずに表現していて、とても雰囲気のある、いい文章だと思います。お父さんのそっけない態度が、ウララさんのしもを発見して感動している様子をいっそう引き立てていますね。ウララさんのセンスが光る、すてきな作文が書けました。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)