対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2566 今日3324 合計5890
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   言葉の内側   かいえ

日本人はよく「すいません」というフレーズを使う。このフレーズには2つの意味を含む。一つは誤るとき、もうひとつはお礼の時だ。英語には「すいません」という言葉はあるが、2つのことは意味しない。このすいませんという言語がふたつの意味をもつのは日本の文化ともいえる。ただ単純に言葉の違いということではなく、その言葉の奥にある文化、価値観をしることが大切である。表面的な思考ばかりでなく、内面もしっかり学びながら生きていくことで初めて言葉の違いがわかる。

一つの方法は現地の人との交流を積極的に深めることだ。違う言葉をしゃべる人とのコミュニケーションは簡単ではないが、難しさとともに文化も自然に頭にインプットされる。今海外に長いこと在住しているが、いまだに初めて学校にいったことは覚えている。ちょうどそのとき小学5年生で、日本の学校でも簡単な英語を習いはじめるくらいの時期だった。初めて行ったときは、周りが話しかけてくれるのに何をいっているかまったくわからなかった。そして文化の違いにショックを受けたこともあった。しかし1年、2年と経つうちに、文化も理解でき日本と比較できるようになった。それはなにか新しい発見をしたようでなんだか興味深かった。(体験実例)

二つ目の方法は自分の文化を客観的に見ることだ。日本人にとってはあたりまえのことでも、アメリカ人にとってはとても驚くことだってある。そして他の文化と比例してみる。昔日本も、海外との貿易をすることによって、他国の文化を知りそして受け入れることによって他国を解ることができた。徳川家康もキリスト教という米国の文化を最初は受け入れたが、人々がその色に染まっていることに気付き、鎖国した。(伝記)

確かに、言葉の奥の意味なんて知らなくてもいいのかもしれない。しかし言語を深く知ることによってより文化を理解でき、他国の人ともより上手くいくコミュニケーションをとることができる。「家の評価ができるのは、建築家ではなくその家に住む人だ」という名言があるように、言葉も表面的な判断ではなく、内側を知ることで初めてその言葉の意味を知ることができる。ただ言葉が違うということだけではなく、言語から文化の違いも読みとることを心がけて生きていきたい。



   講評   ogi



 今月も良い作文がたくさん書けましたね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)