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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   親の躾   意気陽陽

 本質的な問題に、どんな点から気付くのか、そういうものが、どんな状況から出てくるかというと、それも、その人の素質によるものだと思います。これはいろいろな要因が考えられます。たとえ小さなことでも、自分がどういう立場にいるかということを、早くから家庭の躾や、親の愛情で、それを感じさせるということも可能だと思います。躾の厳しい家庭では、小さい子供のころから、子供の就寝時間がきたから部屋に帰ってねなさいと、親は子供にいいます。これもわがままにならない、一つの愛だと思います。そういうことの積み重ねにより、将来の判断力の一端が育つと思うのです。
 僕は家庭での愛情のある躾は大切だと思う。その理由は二つある。第一の理由として、愛情のある躾をされずに育つと、世間の常識の分からない大人になってしまうからだ。。僕の両親は生活面においてとても躾は厳しい方だと思う。食事の時のマナー、知人の家を訪れた時のマナー、厳粛な場でのマナーなど…と、数え切れないほどのマナーについていやと言うほど聞かされてきた。毎回毎回の食事で同じことを注意され、食事が嫌になってしまう時もあったが、今となってはそのことにとても感謝している。僕の通っている中学校は給食ではなく弁当で、みんな美味しそうなお弁当を持ってきているのだが、驚いたことに食べる前に誰一人として「いただきます」と言わなかった。僕はとてもとても驚いた。僕は物心ついた頃から食事を食べる前に「いただきます」を言わないことなど一回もなかった。言わないと親に叱られたからなのだが、僕は知らぬまにそれが当たり前となってしまっていた。なのでみんなが「いただきます」と言っていないところを見ると違和感を感じてしまったのだ。その他にも、食べながら「まずい」と言っている人もいた。僕の家でもしそんなことを言うとご飯を取り上げられてしまうし、作った人の気持ちを考えたら「まずい」などとはそう簡単には言えないはずだと僕は思う。そんな人たちが大人になって会社の上司などと食事をするときっと困ることになると思う。
 第二の理由として、愛情のある躾をされて育つと社会に出た時にきっと他人の役に立つ人間になれるからだ。僕の親はよく「他人の気持ちを考えろ」と僕に言う。塾の月謝を払ってくれた時にお礼を言わないと怒られる。なぜなら僕の親が必死になって働いて稼いだお金だからだ。お礼を言うことは社会に出た時にはいって当然のことだ。それを言うようにと僕は言われているのだから、きっと将来役に立つと思う。その他にも、あいさつについてはとても厳しく言われて来た。なので、マンションの中や学校の中で知っている人に出会った時は必ず挨拶をするようになった。僕はそのように育ってきたので、知っている人に会った時はあいさつすることが当然だと思っていたのだが、僕は「開君はきちんと挨拶ができる子だね」と、よく言われる。不思議だったのだが、他の子供を見ていると、先生に挨拶されても無視しているような子供も結構いるのだ。挨拶するということが当り前としてみについている僕はきっと将来あいさつで困ることはないと思う。
 確かに愛情をかけすぎて甘やかしすぎると、かえって自分だけでは何もできず親から離れられなくなってしまうかもしれない。しかし、「多すぎる休息は、少なすぎる休息と同じように疲れさせる」という名言もあるように、適度な愛情で子供を育てていくことで、きちんとしたマナーの身に付いた大人になれるのだと思う。また、「親が男の子に望む職業NO1は公務員」というデータもあるように親は子供に期待しているので、その期待にこたえられるように子供も頑張っていかなければいけないと思う。

   講評   sugi

 躾の厳しい家庭が、昔に比べて減った来たと言われるけれど、意気陽陽君の家庭は、昔ながらの躾を大切にしているようだね。食事のマナーや挨拶を例に挙げて、具体的に書き入れることができました。「躾は厳しい方だと思う」というのは、周りの友人たちと比べて、そう感じることが多いのだね。「いただきます」を言わずに食べる友人は、それが当たり前だと思っているのかもしれないね。家庭内では当たり前だと思っていることが、実は世間では非常識だったという例もよくあるから、一番小さな社会集団である家族内で、何事もきちんとしておくことが大事なのだね。
 マナーにしても挨拶にしても、意気陽陽君は形式だけでとらえているのではないね。ここが、この意見文の中でも特によかったところ。食事を作る人の気持ちを考えたり、挨拶一つにも心を込めること、それがわかっているからこそ、意見に説得力が出てくるのだね。
 1200字という字数にも慣れてきたね。今学期は、是非の主題の集大成というつもりで、あと少しがんばろう。

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