対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   目立たない情報   みやひ

 演劇、音楽、催し、人についてなど、自分が知っているから隠れた意味が明らかになるといった事実

は、なるべく宝探しのように、それらしくないところに置いてあった方がよい。多くの人が、新聞の読

書欄というものをたいしてありがたがらず、本の広告の方にひそかな楽しみを託そうとするのは、その

ような情報の極秘化の欲求の表れかも知れない。なので、本についても音楽についても、しかるべき欄

ではなく、コラムの方から得られる情報の方に生々しい関心をよぶものが多いというのは、情報の活性

化の面でちょっと気にとめておく必要のある事実かも知れない。やはり、宝さがしのように、情報も、

予想されないような背景の中に含められている方が、ユニークなメッセージを帯びる可能性が大きいと

言えるかもしれない。
 第一の理由として、あまり目立たない情報が意外と役立ったりするからだ。私は毎週土曜日に補習校

へ行っている。現在、中一は七人という少人数のクラスだが、喧嘩などはなく、男女とても仲の良いク

ラスだ。でも一つの欠点として、授業中に私語が多くてうるさくなることだ。勉強内容が簡単だったり

、授業がつまらないのが理由で、男子達は漫画やゲームの話をしたり、女子は学校のことなどを話し笑

っている。数学の時間の時、先生が一生懸命教えてくれているのに、一人の男子がWiiの話を始めた。

すると他の男子が「俺もー!」などと話が展開していってしまうのだ。でも、そんな私語でも役に立つ

こともある。例えば、ずっと前のことだったが、一人の子がオゾン層のことを自慢げに話していて、「

あの口調、嫌な感じだな。」と思いながら聞いていたら、月曜日にサイエンスの小テストでそのことに

関する問題が出てきた。これは単なる偶然に過ぎなかったが、この子の話を聞いておいて良かったと思

った。
 第二の理由として、何か面白いことが隠されている訳でもなく、さらに余白もないのは疲れるからだ

。私が今通っているミドルスクールは、朝の九時半から始まり、休み時間なしで夕方の四時まで勉強す

る。唯一の休み時間は授業の間の五分間だけだが、私のミドルスクールはクラスではないので、科目ご

とに教室を移動しなければならない。去年は、アメリカでいう中一の場所は、教室と教室の距離が短か

ったため急がなくても平気だった。けれども中二と中三の生徒達は、二つの大きな校舎の中を行ったり

きたりしなければいけないので時間が掛かる。さらに、このミドルスクールには約二千人の生徒が通っ

ているので、階段などは特に混んでいる。すなわち、次の教室に着くまでに時間が掛かるので、休む暇

なんてないのだ。なので、今年、学校が始まってから、とても疲れを感じる。データ実例にも、男性も

女性も、収入増と労働時間短縮のどちらを選ぶかという問いに、時間短縮を選ぶ割合が高い。人間には

休息も必要なんだ、という事を改めて知った。
 確かに、中身が充実しているのも大切だ。しかし、「腹が減っては軍はできぬ」という名言のように

、もちろん、満腹まで食べるのも、人間には欠かせない事だが、余白や休息を取るのも大切だ。

   講評   ogi

 接続詞の使い方がとてもじょうずですね。

<主題> 要約のあとに続けて意見を書きましょう。「目立たない情報を見直すべきだ」など。
<構成> 第一の理由の体験実例はおもしろいですね。たしかに「目立たない情報が役に立った」ということになりますね(笑) 一見くだらないと思える雑談の中から、その人の人柄や個性が見える、なんていうことも実例として使えるかもしれません。考えてみてください。
<表現> 名言は「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである。」も使えそうですね。雑草を目立たない情報に置きかえてみてね。

<表記に関して>
休む暇なんてないのだ。→休む暇などない。
人間には休息も必要なんだ、→人間には休息も必要である、
という事を改めて知った。→ということを改めて知った。


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