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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   笑顔の力   かおや

 先日、姉がアメリカに留学していたときのルームメイトが日本にやってくるというので会う機会があった。その時、彼女は初対面にも関わらず満面の笑みで、いろいろと話し掛けてきた。それこそ、本当に初対面なのだろうかという勢いでだ。もしかしたら彼女は気を使って、明るく振舞ってくれていたのかもしれないが、彼女の明るさのおかげですぐに打ち解けることができた。彼女は、持ち前の明るさで、英会話教室の生徒とも仲良くやっているらしい。このように、笑顔というものは、人と人のコミュニケーションを円滑に進めるために、非常に有効なものである。私は、笑顔を大切に生きていきたい。
 そのためには第一に、小さいころから多くの人とコミュニケーションをとるようにする必要がある。私はマレーシアという、多くの民族が入り混じって暮らしている国で育ったので、割といろいろな人とコミュニケーションを取る機会は多かった。もちろん学校にも、アメリカ、イギリス、フランス、韓国、インドなど、様々な国の人がいた。大抵の国の人は、多少の文化摩擦があってもうまくやっていけたが、韓国の人はどうも反日教育を受けているらしく、うまく馴染めないことが多かった。それでも、積極的にコミュニケーションを取って、明るく接していたら、あまり敵意を剥き出しにされることはなくなった。このように、文化も考え方もまるで違う人々に囲まれて育つと、自然とコミュニケーション力は逞しくなり、性格も明るいものとなるようだ。そうすると、自然と笑顔も増えるものだ。
 第二に、相手に対する信頼を持つ必要がある。秦の始皇帝は、幼いころから宮中での、人と人の醜い争いを見続けて育った結果、極度の人間不信に陥ってしまったという。彼は、自分に誰かが近づくことは極力避け、側近は武器の所持を許されていなかったという。そんな誰も信用できない彼は、誰かに笑顔を見せることは滅多に無かったという。我々も、誰かに笑顔を見せるときには、笑顔を見せれば相手がそれに答えてくれると心のどこかで信じているからであろう。初対面の人といるときよりも、良く知った友達と一緒にいるときの方が、笑顔でいることが多いのは、相手に対する確かな信頼があるからだろう。
 確かに、いつも周りの人の目を気にして、笑顔を取り繕うのはよくないという考えもわかる。しかし、「良い友人を得たければ、まず自分が良い友人でなければならない」という言葉があるように、コミュニケーションを円滑に進めたいと思うのなら、自分からコミュニケーションを円滑に進められるような環境を作る必要がある。いつも無表情で黙っている人よりも、いつも笑顔の人の方が、友人が多いのは明白であろう。国際化が進んでいる現代においては、文化も考え方も違う人と出会う機会は増え続けていくだろう。いざ、そういう人と出会ったときに、コミュニケーションを取るにあたって笑顔は本当に効果的である。なぜなら、どんなに文化や考え方が違っていても、笑顔が意味することは全世界共通だからである。

   講評   nane

 第一段落の例は、ぴったり。
▲気をつかう(遣う)。
 異なる文化で暮らしたという例は、説得力がある。日本人は、逆に同じ文化の中で暮らしているから、無愛想な方が自分の感情に正直でいいと思われてしまうのかもしれないね。
 伝記実例は、秦の始皇帝の例だったんだね。なるほど。先日話したように、伝記の本を2、3冊読んでおくといいよ。
 「なぜなら、どんなに文化や考え方が違っていても、笑顔が意味することは全世界共通だからである」は、名言というわけではないけど、結びの表現としては生きている。こういうのもいい表現として覚えておくといいよ。


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