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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   英語力   かいろ

 私は大学生時代、授業の間中、表情豊かに微笑しつつ頻繁に学生たちに語りかけるアメリカ人講師の会話のクラスでなぜおかしくもないのに笑っていられるのか不思議に感じた。それから、十年以上がたった昨夏、女子大生の語学研修に同行してアイオワ州のある私大へ行った。それは逃げ場もなく英語攻めということでもあり、苦しさ半分有り難さ半分といった日々であった。この研修で、アメリカ人の笑顔が意識的な努力の賜物であることを私は悟った。現実は厳しく、それを乗り越えるためには強靱な意識力と行動が必要なのだ。大学生時代に授業の担当だったアメリカ人講師は、英語表現の基礎は語彙でも構文でもなく、伝えようとする意志、微笑むその姿勢だと教えていたのかもしれなかった。日本人には、もっと感情表現を豊かに表せるような能力を身につけるべきだと思った。だから、私たちはアメリカ人のように感情の表現を豊かに表せるように生きたい。
 そのためには、第一に、常に他人を意識することが大切だ。日本は他の国々とは違い島国であるため、一つの民族のみが暮らしている。だから、我々は相手の気持ちをわかっているかのように互いに接してしまう。私もそのように接してしまっている。その結果、自分では相手にうまく伝わったと思っていたことが、実際は、うまく伝わらず誤解が生じてしまったことがある。
 第二に、日本でも子供の頃から何かを説明する能力を教育していくことが大切だ。幼い頃からこの能力を身につけるために教育をするのとしないのでは大きく差がつくと思った。特に、高校生になると授業でプレゼンテーションが行われる。私の学校もつい最近クラス内で行ったが、私はうまく話すことが出来ず相手に自分の考えをうまく伝えられなかった。また、この能力は面接やこれからの社会には必要とされる。だから、幼い頃から教育し身につけるべきだと思った。
 確かに、中身で通じ合うことは大切である。しかし「読書とは、自分の頭で考えるのではなく他人の頭で考えることである。」という名言があるように、他人を意識し、これから国際化していく社会の中で世界的に自分を表現できるようにしていくべきだ。

   講評   kira

 かいろさん、こんにちは。私たち日本人は一般的に控え目で謙虚であることを美徳と考えてきました。だから、外国の人たちの感情表現を目の当たりにすると、過剰で迫力あると気おされる感じです。しかし、それを「自分を理解してもらう為の積極的な努力」と考えれば、私たちの方が努力不足の反省が生まれます。
 単一民族で、理解し合えるのがあたりまえの日本の風土に甘えてきたことも原因ですが、今の時代は多様な価値観があふれていますから、他人(わかってくれない人)を意識することは大切です。
 プレゼンテーション能力は、次第に重要視されてきましたね。さまざまな分野の能力も、それを伝えられなくてはただの知識に留まります。
 積極的なコミュニケーション力の重要さでまとめることができたね。これで、題名が「英語力」というのはちょっとはぐらかされた気分です。語学じゃないよね。伝達力ですよね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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