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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ワイルドな世渡り   PINPA

 どこかへ旅行に行ってみたくなり、旅行案内記の類を見ると行くべきところが様々ある。このようなやり方は多くの人にとって安全で、こうすればめったに大きな失望やとんでもない違算を生ずる心配がない。しかしこれとは違った自分の足と目で自由に気に向くままに歩き回り見て回る方法もある。これは色々な失策や困難を引き起こしやすい。しかしこういう変わり者のやり方は万人の見るものを見落としがちである代わりに、いかなる案内記にもないいいものを掘り出すこともある。
 私達は毎日たくさんの出会いをし、たくさんの新しいことに向き合う。そのたくさんの中で本当に私達がまっとうから面と付き合い、確実に自分の生きる糧としている機会はどれだけあるだろう。私達はこれからの長い人生を充実に過ごすために、いかに毎日目の前で起こる出来事を流しそうめんのそうめんごとく流し見するのでなく、箸で捕まえ自分のものとしていけばよいのだろうか。そのためには私達はただ安全な石橋を通るだけでなく、危険なつり橋をも渡る必要がある。
 第一の方法として危険を危険としてとらえないことだ。高1の春に高校に入学してすぐのオリエンテーションで先生が言っていたのだが、成功には必ずどん底がある。どんなハッピーエンドのドラマでも途中に困難の壁にぶつかるということをそのときにやっていたドラマと重ねて話してくれた。考えてみれば冷たい話だがドロドロのドラマのほうが視聴率は上がるということなのだ。実際私も幼稚園からの親友とは小学校でもよく言い合いをしたり、怒鳴りあいのケンカをしたが、中学で学校が離れた今でもお互いを良く知り仲良しだ。まさに『ケンカするほど仲がいい』である。
 第二の方法としては周りがサポート体制を作ることだ。織田信長の傍には豊臣秀吉(その当時は羽柴秀吉)、小野妹子の傍には聖徳太子。という風に成功者今でいうプロッフェショナル、エリート、勝ち組(笑)の傍には有能な部下や上司、つまりはサポート体制が形成されていた。小野妹子の検討しに関していえば、当時の公開の技術では日本から大陸にわたるのは命がけであり遭難の危険を承知で派遣されていったのは、間違いなく周りのサポートがあったからである。そしてその成功の喜びがまたその人の次なる活動の原動力となったのであろう。
 確かに温故知新、今までの人物が後世に残してきたことを利用していくのも大切である。それをしなかったら今の科学技術はここまで進歩出来なかった。けれども毎日とは受動的にただ受けるものではなく積極的に自ら切り開いていくものなのだ。(自作名言)私達は毎日を充実したものにするために、毎日をただただ過ぎる平凡なものしないためにも安全だけではなく危険も愛するワイルドな生き方をしていくべきなのだ。それこそが上手な世の渡り方なのである。

   講評   hota

 第2段落「まっとうから面と付き合い」→「真っ向から向き合い」、「長い人生を充実に」→「充実させて」など、細かいところはいくつか指摘したいところがありましたが、全体に言い回しが面白いものになっていましたね。森リンも、なんと94点の高得点でした。

 第2段落の「流しそうめん」と「石橋」のたとえが面白かったです。自作名言てんこ盛りですね(笑)。偉大な業績を成し遂げた人だけではなく、その人たちの周りでサポートした人に注目した「歴史実例」も、視点がいいです。(「歴史実例」のただし書きを、特に次の進級テストでは忘れないように!)

 実はわずかに目標字数に達していなかったのですが、原稿用紙ならおそらく改行の関係で達していたと思われるので、OKとしました。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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