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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉は人それぞれ   ここあ

 科学は記述から始まる。現象を言葉で記述する。ある現象とある言葉が厳密に一対一に対応しているなら、誰が記述しても同じ記述になるはずだ。しかし、そうはうまくいかない。同じ記述から現象を再現してみることはできるけど、人によって少しずつ異なった再現をするに違いない。しかし、ある程度の共通理解があるので全く違う情景を思い浮かべる人はまずいない。コミュニケーションはコトバが同じだからできるのではなく、できるのでコトバが同じなのだ。しかし、科学はそれでは困る。なるべく同一でないと困るのだ。個々のモノは確かに存在するだろう。科学は記述なしには成立しない。だから、科学はパターンが人によって異なるのはあまりありがたくない。日常では、イヌとは何かを定義できなくとも問題はない。イヌというパターンが世界に実体として実在するのかさえ疑わしい。それは多分、心の中の何らかのパターンとしてあるに違いないのである。私は人それぞれ言葉を自由につかっても良いと思う。(要約)
 その理由の第一に、意味をあまりに固定しすぎると、想像の力が失われてしまうと思うからだ。(第一の理由)今、学校で水溶液の実験をやっているが、ある液体に水溶液を加えると色が変わるのである。その絶妙な色合いに、私は強く心を引かれる。透き通っていて、まるでキャンディのようなそうでないような綺麗な色合い・・・・・・。(例え)ピンクや赤、青や黄色と科学上では表現するのだが、私はそんな言葉では表現できないもっと神秘な色だと思う。小説や他の本でも、こういう具合な曖昧な表現をするときもあるだろう。確かに不確かでグラグラと不安定な言葉かもしれない。けれど、標準を基準にして考え、その型に何でもかんでも押し固めるのではなく、もっとその人なりの表現をしても良いと私は思う。(体験実例)
 第二の理由に言葉を自由に使った方が、豊かな表現ができるようになり、それによって新しい言葉が生まれるからだ。(第二の理由)文化庁の調査によると、8割弱の人が言葉や言葉遣い関心をもっているようだ。その関心とは流行の言葉かもしれない。また、最近の若い人達の使う「ウザイ」「きもい」などの言葉に様々な関心を持っている大人も多いであろう。おじいちゃんやおばあちゃんという世代もきにしているかも知れない。他にも、地方では「方言」などと言うものもあるし、外国語だってある。しかし、その言葉一つ一つに個々の意味があり、作られた歴史がある。その言葉を作った人がどんな想いで作ったかは、知らないがめいめい想いもこもっている。流行の言葉でも、様々な表現をするからこそうまれるのである。そうしたことで日本の未来はいい方にも悪い方進んでいくと私は思う。(データ実例)
 確かにきっちり意味を決めて使うほうがずっと間違いも減るし、もしかすると争いを一つでもなくせるかもしれない。しかし、「十人十色」という言葉もあることだし、人それぞれの感覚でいいと私は思う。(反対意見への理解)

   講評   koni

【第一段落】 要約は、うまくまとめることができましたね。是非の主題もはっきり書くことができています。。

【第二段落】 一つ目の理由を挙げて、体験実例を書くことができました。この実例は、とてもいい。「神秘的な色」という表現がいいね。「確かに不確かでグラグラと不安定な言葉」という反対意見を書いたところがいい。ここは、長文も体験実例も科学のことを書いているので、「確かに科学のような1つの真実に多様な表現をすることは、混乱を招くことがある」としてもいいかな。

【第三段落】 二つ目の理由を挙げて、データ実例を書くことできました。言葉は生きていて、変化していくとともに、長い歴史があるんだね。決めつけるより、言葉を使う人の思いやりと、受け取る側の思いやりで、1つの言葉でも豊かになっていくんだろうね。言葉の厳密さより人間性といったところかな。自分の考えをよくまとめて書くことができています。
 
【第四段落】 まとめは、ばっちり。よくまとめています。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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