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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自給率を上げよ  〜日本の危機〜   本因坊

 「喋るんじゃない。」(書き出しの工夫)
先生のその一言を守れなかったがために、僕は、数分間学校で行った家庭科の調理実習に参加できなくなった。この日は、調理実習がある。もちろん教室で食べ物は作れるわけが無いから、調理室に移動する。もう、授業時間に入っていて、他の学年は勉強をしているので、その邪魔にならないためにこういうのだ。しかし、僕はその先生の一言を守れなかった。やっと調理室に入り、どうするかの説明を聞く。この調理実習は、四十名のクラスを八班に分けて、男女混合で出席番号順に五人ずつになって、サラダとゆで卵と御握り二個を作る。僕は、生卵・半熟卵(温泉卵も)苦手で、食べた後にはのどが痒くなることもしばしばある。だから、僕は固ゆでを選ぶことにした。十二分前後ゆでれば完成だが、その間の十二分間が物凄く勿体無い。そのため、この合間にサラダとサラダドレッシングを作るのである。シャキシャキシャキ。キャベツを切り刻む、中から青虫が出て来たりして……と変なことを考えながら。今度は胡瓜だ。いつもは河童のように普通に食べている胡瓜。しかし、切った後の内部を覗くと、とても面白い。小さな後に種子となるぷつぷつ。ふーんと眺めていると、「ちょっと、オレも切るんだから、早く貸せよ。」「OK!」胡瓜を返した時が、丁度十二分であった。他の子は、半熟にしようとしていたのに、ボーッとしていたので全員固ゆでに。慌ててゆで卵を取り出すと、どうだろう。一個の卵がパックリと二つに割れてしまったのだ。それが僕のだったから、僕は、とても驚く。しかし、味は変わらないし、気にしない。そろそろサラダドレッシングを作るか、僕の提案で作り出す。酢をこのくらい、オイルをこのくらい、「まあ、いいじゃないか。もう少し酢とオイルを増やそうよ。」ある子が言った。速却下。そんなこんなで御握りを。サランラップにご飯を乗せて具を乗せて握る。ぎゅっぎゅっぎゅ。綺麗に丸まったご飯を食べながら、サラダも食べてみる。口に運んだその時だ。げげげげげぇー不味い。初めて食べた味だが、初めての物凄く不味い食べ物でもある。嫌だ—。ため息をつきつきサラダを口に運ぶ。三口運んだその時、「ギブアップ。」そう、僕の口から言葉が出てきた。それからだ。皆がサラダ不味いの話をするようになったのは。不味い不味い。あちこちでそう声があがる。先生も仕方なくなった。不味かったら捨ててもいいことになる。ほっと、胸をなでおろした。もう嫌だ、あの味は。もう絶対に嫌だ—!(よう)
 ところで、私達日本人は、調理することを嫌がっていると思わないか。世界中のあちこちで作られる冷凍食品。コンビニでよく売られている弁当。本当にこれで私達の食生活は正しいのだろうか。このところ日本は自給率平均が四十%と低迷を続けている。ほぼ自給率が百%の米に対して、小麦や大豆は物凄い差がある。こんな日本で本当に良いのだろうか。この間、中国産冷凍餃子でメタミドホスが検出され、大きな事件としてあちこちのテレビ局で放映されていたが、また、このところジクロルボスなどの農薬が相次いで検出されている。何と、〆鯖にまで入っていたことがあるのだ。中国は日本と文化が異なるため、年越しをする時に、餃子を食べる。日本では普通に食べられる餃子だが、中国では中々食べられないものなので、日本を嫌いになって入れたのでは、という説もあったが、この農薬問題の責任は、日本の政府自体にもあるのではないだろうか。今、日本の農作物自給率平均が四十%と低迷していることを、先ほど述べたはずだ。今の日本の政府のやらなければならないこととは、自給率の増強ではないのだろうか。日本は領土が狭い。だから、国内生産率が低くても仕方が無い。確かにこれは言える。だが、もっと引き上げることは無理なことではない。そう、自給率が低く、外国産の製品を輸入することのみに頼っていたから、こうなった。日本は、自給率を確実に伸ばしていかなければならない。(調べ)
 自給率を上げなければ日本はこれから崩壊状態に陥る、ということが分かった。大変なことだが、日本国民全員が力を合わせて努力を続けていれば、きっと報われる。そう思って、これからの日本を作り上げていってもらいたいと思う。(分かった書き出しの結び)

   講評   nane

 調理実習の様子をくわしく書いた。青虫を想像しながらキャベツを切るところなどは、本因坊くんらしさがよく出ている。 みんなでわいわい言いながら作るところが面白い。男の子は、こういうときはよく脱線する(笑)。食べられないぐらいまずいサラダを作ったというのも、実は楽しい思い出だね。 次の段落で、冷凍食品のような社会的な話題に転じたところがさすがだね。料理というのは確かに楽しいけど、毎日それが家事としてやらなければならないとなると、だれでも能率化を考える。その能率化のひとつが冷凍食品。ある意味では進歩だけど、安心して食べられないものが増える可能性もある。 自給率を高めるためにも、身近なところで栽培したものを自分たちの手で調理するということが必要になってくるのかもしれないね。 結びで、もう一度書き出しに戻ってみよう。

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