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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本のある会社が香港で   おめか

自己PRの上手にできない人間は、出世も望めないという社会の仕組みが出来合っているのだろう。つまり、少々はったりをきかせても、「できる」と先に手を挙げたほうが勝ちなのである。しかし、私を含めたおおかたの日本人の心の中には、良かれ悪しかれ「謙譲」と「美徳」とする意識が残っているような気がする。どうも人はひとりの人間のイメージをひとつに固定したがるものらしい。自分がよく認識していると思っていた人間の意外な側面を発見したとき、それを喜ばしいことと受けいれる人は少ない。だからこそ、なるべく早く、目の前にいる人がどういう人間なのかを判断、生理、類別しなければならない。考えてみると、つくづく日本には、個人の秘めたる才能をできるだけ伸ばさないようにする基盤があることに気がついた。では、どうすればいいのでしょう。難しい問題です。何しろ、他人をけなす人は多くても、おだて上手が少ない国だから。残る手立ては、自分で自分をほめちぎり、なんとか怠けている細胞をたたき起こす以外にない。日本人はもっと自己アピールをしていくべきだと思う。
 その理由は第一に、自分をアピールしないと相手に自分のことをわかってもらえないからだ。新学期などでクラス替えをしたときに、友達が少ないから自己紹介などをして友達を徐々に増やしていく。友達を増やしたいときや、自分のことを知ってもらいたいとき、わかってもらいたいときは、まず自己紹介をするのが基本だ。そうでなければわかってもらえないまま、「この人ってどんな人なんだろう」と思われてしまうのだ。だから、自分をアピールしないと相手に自分のことをわかってもらえないのだ。
 第二の理由に、自分自身が成長しないからだ。私は昔、かなり人見知りで、親戚の人に会っても全く目も合わせなかった。しかし中学に入って、沢山友達が欲しくて、駅に居る同じ制服の子に声をかけたりするようになった。やはり、人見知りのままではいけないと思い、成長し、ここまで沢山の友達をつくることができた。成長することでその成果が表れ、いい結果にも繋がる。だから、自分自身が成長しなければならない。
 確かにときには謙虚さも必要だ。しかし、「短所をなくすいちばん良い方法は、ある長所を伸ばすことである。」という名言にもあるように、自分の良い面はどんどんアピールしていくべきである。だから、日本人はもっと自己アピールをしていくべきだと思うのだ。

   講評   mako

 項目を入れながら形を整えて書く力が十分あるね。実例はテーマによって書きやすかったりむずかしかったりするものなので、今の段階で安定して書けなくても気にすることはありません。
 でも、今回の人見知りだったのに、駅で声をかけるように努めた体験を書いているのはよかったよ。自分から行動することはとても勇気がいるよね。日本では特にそうかもしれません。その体験によって自分は成長したと感じられたのはすばらしいことです。
 書きたくないことまで書くことはありませんが、自分にしか書けない自分だけの体験や感想を入れることは大事です。それこそが作文の命だからです。
 でも、どんなふうに表現すればいいのかむずかしいし、まとまらないよね。文章に限らず、この長文のお話でもあるように、自分のことを表現して周囲に伝えていくことや理解してもらおうとすることは、口で言うほどやさしくありません。どんな人も四苦八苦しているものです。悩むのがあたりまえで投げ出さないことが大切なんだと思います。
 おめかさんの誠実な人柄がうかがえる作文です。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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