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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   今、日本の都会では、路上で   あいち

今、日本の都会では、路上でものを売る人を見かけることがほとんどない。常設の店ができる前、商売はみんな路上で行われていた。道は行き来のためだけにあるのではなく、立ち話やものの売買や時には喧嘩のための公共スペースだった。しかし、道で売られていうものの全てが信頼できるものではない。万が一それがインチキなものであっても、苦情を持ち込むことが出来ない。日本のように万事がお金本位になってしまっていない国では、路上の商売は賑わい信頼も置かれている。そんな路上の商売で特徴的だったのは、スーダンの煙草の売り方である。利益だけのためにと、一箱買うと申し出たところ煙草屋はなんとこれを拒否した。煙草屋は毎日なけなしの金で買いに来るお客さんのために利益を優先にはしなかったのだ。利益のような得ばかりに気を取られるのではなく、皆に喜んでもらえるとようなそんな人生を過ごしていけたら、と思う。
そのためには第一の方法に、利益だけでないコミュニケーションの楽しさを体験しておくべきだと思う。私の学校はアルバイトが禁止なので、商売に直接関わる事は難しいが、文化祭などが唯一見ず知らずのお客さんに物を売る経験をさせてくれる場所だった。始めの頃はお客さんを呼び込んだり、交流をもつことに慣れていなかったので、緊張であまり楽しいとは感じなかった。だから利益の結果だけに執着していた。が、高学年になるにつれて自分でやらなければならなくなり、必死で呼び込みをし、売りたいという気持ちが強くなって楽しくなってきた。その頃からか、利益というものはあまり気にしないようになり、お客さんが喜んで買ってくれる姿がとても嬉しかった。
第二の方法に、利益中心の社会を変えて行くべきだと思う。利益中心の社会はかなり昔からあったように思われるが、最近はかなり激しいと思われる。その商品が売れるためなら、何でも汚い手を使うような会社が増えていると思う。例えば、CDにおまけを付けておいて、会員にならないとそのCDは買えず、たとえ会員になったとしてもCDのおまけをさらに何枚買うと・・・と良い音楽をお客に提供するのではなく、ただ単に利益をだすだけのためなのである。そのような社会から、いかにコミュニケーションの重要性を中心に考える社会にするかは、最近ではめったに見かけない路上で商売をやってみる。などの、人々がどこに居ても商売と身近に接することができるような環境を整えるべきなのではないかと思う。
確かに商売の目的は、自分の物を売ってお金にし他のものを買うという利益を出すことも、もちろんである。だが、利益に執着ばかりしていると本来路上で行われていた商売の原点である、お客さんともコミュニケーションが失われていってしまうのではないだろうか。商売に関してだけではなく、人生にもこれが言われると思う。人間関係だって、利益を求めるための人間関係は脆く崩れ去っていくと思う。だが、心から楽しい人間関係というのは相手にもその思いが伝わり強い絆で結ばれていくのではないだろうか。だから、わたし勉強や仕事においてそして人生において楽しさというものを重視した生活していきたいと思う。

   講評   nane

 この長文も、あいちさんの生き方に合っていたね(笑)。
 「利益のような得ばかりに気を取られるのではなく、皆に喜んでもらえるとようなそんな人生を過ごしていけたら、と思う」という考えは、これからの世の中で大事になってくる。
 文化祭の例は具体的。利益が出ることよりも、買ってくれる人がいるということ自体が楽しいというところがある。もちろん、普通の会社で利益を度外視するわけにはいかないけど、お客さんが喜べば自然に利益も上がるというのが、本筋だからね。
 今度、書き出しのキーワードを使って結ぶ練習をしていこう。今回の長文だったら、「路上の煙草売り」のような言葉。
 3.4週は作検。教室で手書きで書くからねー。


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