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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   勉強で大切なこと   意気陽陽

 「ふしぎ」と言えば、「私」という人間がこの世に存在しているということほど「ふしぎ」なことはないのではなかろうか。気がつくとこの世に存在していた。おまけに、人生において重要と思われることの大半は、勝手に決められている。いったい「私」とは何ものであろう。このことは人間にとって、もっとも根本的な「ふしぎ」のようである。たましいというのは、直接にちゃんと定義するなどということはできない。しかし、それは、死んだときにあちらに持っていけるものだ、などと考えてみることもできる。たましいなどほんとうにあるのかないのかすら、実のところはわからない。しかし、それがあると思ってみると、急に途方もなく恐ろしくなったり、面白くなったり、人生を何倍か豊かに味わうことができることは事実である。
 僕は今、将来やりたいことがたくさんあるため、中高一貫校をわざわざ受験して、毎日勉強をしている。しかし、人間という生き物はいつかは必ず死んでしまう生き物で、それが明日なのか百年後かはだれにもわからない。それにいつかは自分の存在も忘れられていってしまう。それなのに中学生時代という大切な時期の多くの時間を削ってまで勉強する意味があるのだろうか。僕はあると思っている。なぜなら、中学・高校・大学に行ったとしても、合計で十年間。しかし八十歳くらいまで生きるとすると、大学を出てからの人生はなんと六十年。そう考えるとこの学生生活はその後の人生に大きくかかわってくるのだから、頑張って勉強することが必要なことは考えずとも分かるだろう。
 しかし、勉強だけで中学・高校生活を勉強だけをして生活するのは、決してよいことではない。なぜなら勉強だけをしながら中学・高校・大学時代を過ごすと、人間としての当然のマナーや礼儀などが身につかないからだ。部活に入り、先輩・後輩の関係で上下関係と礼儀などを学び、趣味を作ったりしていくことで、きちんとした人間になっ行くのだ。
 確かに勉強をすることはとても大切なことだ。しかし「多すぎる休息は、少なすぎる休息と同じように疲れさせる」という名言もあるように、ただひたすらに勉強することはかえって良くないことである。なぜなら、中学・高校時代をひたすら大学に合格するために勉強をしていると、合格した時に「燃え尽き」てしまうことが多くあるからだ。大学に合格するまでは「大学合格」という大きな目標があったのに、いざ合格すると自分が何をすればよいのか分からなくなり、意欲が湧かなくなるらしい。それを防ぐためにも、まず一番大事なことは、「将来について常に考える」ことなのだ。たとえそれは何回変わってもいい。とにかく目標を持ち続けたら、意欲が自然とわいてきて、勉強などは苦にならないはずだ。

   講評   sugi

 意気陽陽君が、どんなことを考えながら毎日の学校生活を送っているか、この作品で垣間見たような気がしたよ。中学校時代は、勉強する意義、人間関係の悩み、そして人生とは何か……など、たくさんの悩みを抱える時期。でも、悩んで答えを出そうとすること、それ自体が自分自身の生き方に、大きなプラスになるはずだ。普段、いろいろな問題について真剣に考えている意気陽陽君は、こういうテーマに強いね!
 まずは、勉強すること、そして部活などで人間関係をしっかり学ぶこと、どちらも大人になるために重要なことだという意見(意見A、B)を、たとえ話などを入れながら主張することができたね。そして、第四段落。「大学合格後に燃え尽きる話」を書き込むことによって、一番大切なCの意見をしっかりと支えることができました。「大学合格」だけを目標とするのではなく、自分が社会の中でどんな生き方をし、貢献をするかということを考えることが重要なのだね。

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