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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   真の人間   怪盗ピエナ

 今日、客観的なものがないというのは問題である。テレビ、ラジオなどのメディアは、いつも中立の立場をとっていなければならない。メディアというのは、恐るべき大きな力を持っている。なので、テレビなどで偏った見解をすると、その番組を見ていた人々は、その見解が絶対なのだと錯覚してしまう。けれど、メディアがそのような偏った見解をして、冤罪や誤報が相次いでいるらしい。
 そのための第一の対策として、異なる主観を尊重するということがあげられる。学校でディベートをした。まず、グループであるテーマについて賛成と反対にわかれ、賛成チーム、反対チームのそれぞれで、利点、欠点、相手の見解を予想してからの反論などを考えた。そのときわかっていたことではあったが、いろいろな意見が出て本当に驚いた。一つのテーマで同じグループなのにも関わらず、紙をはみ出るほどであった。正直、納得いくものもそうでないものもあったが、みんなの意見をそれぞれ取り入れて、わたしたちのグループの見解をした。むかしは、それはおかしい!と口には出さないものの思っていたが、最近そういう意見もあるのだなと思えるようになってきた。少しは大人になったのかな。(笑)
 第二の対策は、主観的な見方を自らオープンにし議論をすることだ。この間部活の間で少しもめごとがあった。別に話し合わなくても過ぎていけることだが、残り二ヶ月悔いの残さないよう、とことん話し合うことにした。わたしとマネージャーの二人で考えたことなのだが、正直今まで本当に仲良くてこの関係が崩れるかもしれないと不安な部分がかなりあったが、キャプテンのわたしがなんとかしないと思い、みんなに少しきついことも言った。それに対して、ほとんどの人が納得してくれた。一人はわたしの意見に対して少し反論もしてくれた。自分の言いたいことをはっきり言えて本当に良かったと今思っている。
 確かに、一個一個客観的なものを集めても事実にはならない。けれど、『客観視するのは想像以上に難しい。』という名言があるように、客観視することで全体が見渡せて、広い視野でものごとを見ることができる。部活のマネージャーの人は、いつも本当に冷静で客観視している。なので、偏った意見ではないその人に相談してしまう。(笑)わたしもそういう人間になれたら、もう少し大人になれるのかなと思う。感情に流されない真のしっかりした人間になりたい。

   講評   mako

 「客観的なものがないということ」を問題にするのではなく、「客観的なものはないという考えが行き過ぎること」を問題にします。人が介入している限り、純粋に客観的であるということはあり得ないという説に対して、だからといって、客観性をすべて無視するのは危険だということです。(ややこしいなあ)
 対策一は、主観的な意見であっても、多種多様なものが集まることによって、偏見を避けることができるということね。
 対策二は、各自がオープンに意見を述べられる環境を作ることによって、多角的な視点を共有することができ、これも偏見回避に役立てるということです。
 客観性を追求するためには、各自の主観も大切な要素であるのね。


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